山陰の小京都「萩」への新アクセス、詳細発表! 「キングオブ深夜バス」の会社と「本州イチ長いバス路線」の会社で高速バス新設
西日本鉄道は2025年4月7日、高速バス「福岡~長門・萩線」の試行運行を7月1日に開始すると発表しました(認可申請中)。
西鉄×防長で「萩直通バス」
にしてつグループは2025年5月23日、高速バス「福岡~長門・萩線」の試行運行について詳細を発表しました。運行開始は7月1日から。路線愛称は「萩・長門おとずれ号」となります。

2022年7月から西鉄が運行している福岡~長門湯本温泉線「おとずれ号」を萩市まで延伸し、1往復増便の2往復で運行。西鉄の単独から、地元のバス会社である防長交通と共同運行となります。
「山陰の小京都」と呼ばれる萩ですが、現在、県外から直通する交通手段は、防長交通が運行する東京発着の夜行バス「萩エクスプレス」だけとなっています。そこに“九州直通”の新アクセスが誕生することとなります。
運行経路は、博多バスターミナルから西鉄天神高速バスターミナルを経て、長門湯本温泉、長門市役所前、長門市駅前、センザキッチン(長門市)、萩バスセンターを経由し萩・明倫センターが終点となります。
福岡地区―萩地区の直通利用のほか、福岡―長門、長門―萩地区間の利用も可能です。途中、めかりPAで15分の休憩をとるということです。
西鉄天神高速バスターミナルからの所要時間は、長門湯本温泉までが約2時間46分、萩バスセンターまでが約3時間36分。なお、7月1日から「小倉南インター」「美祢駅」の停車は取りやめます。
車両は両社、定員27人の3列シート、トイレ付きで運行。スマホの充電機器や車内Wi-Fiも備えるということです。
大人片道運賃は、福岡―萩が4500円(金・土休日・繁忙期4900円)、福岡―長門が4000円(同4500円)、長門―萩が1000円です。なお、萩延伸後はSUNQパスなどの利用対象外路線となります。予約開始は6月1日から。1年間の試行という位置づけで運行されます。
ちなみに、西鉄は「キングオブ深夜バス」との異名で東京と博多を結ぶ日本最長級の夜行高速バス「はかた号」を運行していますが、防長交通の「萩エクスプレス」も1000kmを超える本州最長のバス路線です。
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