クルマの「初売りセール」なぜ減った? 「一部メーカー」が今も熱心なのはなぜ?

お正月の風物詩だった、クルマの「初売り」が減っているようです。その一方で、軽自動車が販売の中心を占めるスズキやダイハツはいまだに熱心ですが、背景にはどんな事情があるのでしょうか。

なぜ減った? クルマの「初売り」

 年末年始になると、テレビではクルマの「初売り」のCMを見かけます。とはいえ近年は、以前ほど熱心に行われなくなっているように感じます。背景にはどのような事情があるのでしょうか。

Large 20260101 01

拡大画像

クルマの初売りセールのイメージ(画像:写真AC)

 業界的に見れば、初売りの時期は新車価格や装備類の値引きも活発になりますし、中古車であれば、年を越すと1年古くなるため、値段が下がる傾向があります。それでも、クルマの初売りが盛んではなくなった理由は、「ワンプライス販売の台頭」と「値引き幅の減少」の2つが考えられます。

「ワンプライス販売」は「定価販売」と言ってもいいでしょう。文字通り、統一価格で販売することを指します。「何を当たり前のことを……」と思う方もいるかもしれませんが、クルマの販売は実のところ、現場のセールスマンなどが独自で値引きをするほうが一般的な手法だったのです。

 しかし、こうした販売手法は、しばしばディーラー同士で行き過ぎた値引き競争を引き起こし、またブランドイメージの低下を招くこともあります。それらを防ぐため、最近は値引きをしないワンプライス販売が主流となってきているのです。

 次に「値引き幅の減少」についてです。近年はさまざまな物品・サービスが値上がりし、クルマの開発・生産・流通に関わるコストも連動して上昇しています。すると当然、儲けも少なくなりますから、これまでのように大幅な値引きはしづらくなっているのです。

 加えて、最近は半導体不足や部品供給の乱れなどもあり、クルマの生産体制も不安定な状態です。ディーラーが確保できる車両数も不足しがちですから、値引きをせずとも、用意できたクルマから瞬く間に売れていってしまいます。こうした需給バランスの偏りも、販売店が値引きを控える動きにつながっているのでしょう。

 その一方で、初売りセールを今なお熱心に行っているのが、スズキとダイハツです。なぜこの両社は、値引き販売となる初売りに力を入れ続けているのでしょうか。

【おさらい!】これが「2025年発売の注目モデル」です(写真で見る)

最新記事

コメント