ソニックブームをコントロール 超音速旅客機、再起なるか マッハ5以上も?

かつて運航されていた超音速旅客機「コンコルド」は、「ソニックブーム」などさまざまな問題を抱え、姿を消しました。しかしいま、再び「超音速旅客機」の“芽”が育ちつつあります。そう遠くない将来、新世代の「超音速旅客機」が登場するかもしれません。

マッハ5以上ですら、もはや夢ではない?

 近年は「QueSST」だけではなく、日本のJAXA(宇宙航空研究開発機構)においても静粛超音速の研究が行われており、またF-15戦闘機に「クワイエットスパイク」と呼ばれる低ソニックブーム実験装置が搭載され試験が行われるなど、静粛超音速自体は既存技術になりつつあります。

Large 20160723 01
NASA(アメリカ航空宇宙局)のF-15「クワイエットスパイク」。ソニックブームを抑制する「静粛超音速」の試験機(写真出典:NASA)。

 また「コンコルド」が搭載したロールス・ロイス「オリンパス」アフターバーナー付きターボジェットエンジンより、低速時、高速時とも燃費的に効率よく推力を発生させる「可変バイパス比ターボファン」「ターボラムジェット」といったエンジンも、技術的にはすでに完成の域にあり、さらにマッハ5以上の「ハイパーソニック(極超音速飛行)」や、宇宙往還機の実現を目指し水素を燃料とする「スクラムジェット」も、実用化は時間の問題です。

 第二、第三の「コンコルド」を目指すための技術開発はいま、着々と進歩しています。

【了】

Writer:

1981年生まれ。航空軍事記者、写真家。航空専門誌などにて活躍中であると同時に世界の航空事情を取材し、自身のウェブサイト「MASDF」(http://www.masdf.com/)でその成果を発表している。著書に『JASDF F-2』など10冊以上。

最新記事

コメント

5件のコメント

  1. 石油の枯渇の問題があるので、安く作れる代替燃料が見つからない限り、燃費のかかる超音速機は復活しないでしょう。

  2. おそらく高価な運賃になるでしょうから、全航空便に対する割合はかなり小さく、石油枯渇問題は大きな問題にはならないのではないかと思います。今の省エネ亜音速機に置き換わることはないのでは。

  3. そんなことより、吹雪や台風で簡単に欠航しない技術を開発してほしい。

  4. ブルーエンジェルスのはソニックブームとは違うんじゃない?

  5. サメ肌が ザラザラしているのも、最近の旅客機の 主翼の先端の ちょっとが

    90度 跳ね上がっているのと おんなじですね。

    あれも ワザと 大きな 渦とか出来ないように 小さな渦を 作って 結果的には

    抵抗が 少なくなるようにと いう事ですよね?

    更に進んで、波と波が 打ち消すような 船の先端の バルバス・バウの様な

    主翼と 尾翼で 出来ないものでしょうか?

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス