ソニックブームをコントロール 超音速旅客機、再起なるか マッハ5以上も?

マッハ5以上ですら、もはや夢ではない?

 近年は「QueSST」だけではなく、日本のJAXA(宇宙航空研究開発機構)においても静粛超音速の研究が行われており、またF-15戦闘機に「クワイエットスパイク」と呼ばれる低ソニックブーム実験装置が搭載され試験が行われるなど、静粛超音速自体は既存技術になりつつあります。

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NASA(アメリカ航空宇宙局)のF-15「クワイエットスパイク」。ソニックブームを抑制する「静粛超音速」の試験機(写真出典:NASA)。

 また「コンコルド」が搭載したロールス・ロイス「オリンパス」アフターバーナー付きターボジェットエンジンより、低速時、高速時とも燃費的に効率よく推力を発生させる「可変バイパス比ターボファン」「ターボラムジェット」といったエンジンも、技術的にはすでに完成の域にあり、さらにマッハ5以上の「ハイパーソニック(極超音速飛行)」や、宇宙往還機の実現を目指し水素を燃料とする「スクラムジェット」も、実用化は時間の問題です。

 第二、第三の「コンコルド」を目指すための技術開発はいま、着々と進歩しています。

【了】

Writer: 関 賢太郎(航空軍事評論家)

1981年生まれ。航空軍事記者、写真家。航空専門誌などにて活躍中であると同時に世界の航空事情を取材し、自身のウェブサイト「MASDF」(http://www.masdf.com/)でその成果を発表している。著書に『JASDF F-2』など10冊以上。

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コメント

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5件のコメント

  1. 石油の枯渇の問題があるので、安く作れる代替燃料が見つからない限り、燃費のかかる超音速機は復活しないでしょう。

  2. おそらく高価な運賃になるでしょうから、全航空便に対する割合はかなり小さく、石油枯渇問題は大きな問題にはならないのではないかと思います。今の省エネ亜音速機に置き換わることはないのでは。

  3. そんなことより、吹雪や台風で簡単に欠航しない技術を開発してほしい。

  4. ブルーエンジェルスのはソニックブームとは違うんじゃない?

  5. サメ肌が ザラザラしているのも、最近の旅客機の 主翼の先端の ちょっとが
    90度 跳ね上がっているのと おんなじですね。

    あれも ワザと 大きな 渦とか出来ないように 小さな渦を 作って 結果的には
    抵抗が 少なくなるようにと いう事ですよね?

    更に進んで、波と波が 打ち消すような 船の先端の バルバス・バウの様な
    主翼と 尾翼で 出来ないものでしょうか?