「ジムニー」意外と弱い!? 水没した道もへっちゃら 悪路走破性ナンバー1のクルマはコレだ!
集中豪雨が発生すると、道路が冠水してしまうことがあります。そんなときに渡河性能を持つクロカン4WDならば、通過時の危険性を減らせるかもしれません。果たして最も水に強いクロカン4WDはどの車種でしょうか?
「ジムニー」は意外と水に弱い。冠水路の走行は要注意
さて、ここで気になるのが軽自動車/小型乗用車ながら本格的なクロカン4WDとして誕生した「ジムニー」シリーズです。結論を言ってしまうと、このクルマの最大渡河深度はノーマルの状態で30cmと、乗用車よりも多少マシな程度の性能しか持ち合わせていません。それというのも、「ジムニー」シリーズはデファレンシャルという機械部分の防水対策が施されておらず、水中を無理に走行すると内部に水が浸入し、不具合を起こす可能性があるからです。

「ジムニー」シリーズで冠水した場所を走る場合は、デファレンシャルの内圧を下げるブリーザーに延長ホースを取り付けることで、30cmを超える深さでも走行が可能になります。また、サスペンションをリフトアップすることでも最大渡河深度を引き上げることができます。しかし、ブリーザーに延長ホースを取り付けても、トランスファーが防水設計となっていないため、ノーマル車高の場合、50cmを超える水深は走行できません。
また、いずれの車種の場合でも、水底の障害物に乗り上げるなどして水の中でエンストするとマフラーから水が侵入し、排気ガスを浄化させるための触媒が破損したり、エンジンが壊れてしまったりする恐れがあります。
本格的なクロカン4WDを運転する場合でも、あくまでも冠水路の走行は最終手段であり、避けられるものならなるべく避けるべきでしょう。
Writer: 山崎 龍(乗り物系ライター)
「自動車やクルマを中心にした乗り物系ライター。愛車は1967年型アルファロメオ1300GTジュニア、2010年型フィアット500PINK!、モト・グッツィV11スポーツ、ヤマハ・グランドマジェスティ250、スズキGN125H、ホンダ・スーパーカブ110「天気の子」。著書は「萌えだらけの車選び」「最強! 連合艦隊オールスターズ」「『世界の銃』完全読本」ほか」に
イネオスグレナディアー→ランドクルーザー300→ランドクルーザー70→ジムニーシエラ
憧れの車から、妥当な日本車四駆、盗難のリスク回避という打算を経て結局ジムニーシエラに落ち着いた。
走破性能は確かに高級者に軍配上がるだろうけど、そもそもそんな深い河とか渡らねぇし。
林道走る事が専らだからサイズとしてはジムニーがいちばん適してる。