「街でよく見るイタリア製コンパクトカー」何がいいんですか? 「あの鏡餅みたいな形がね」 オーナーが“今カノ”に乗り換えたワケ
“今カノ”は3代目フィアット500──マイカーのことは“ガールフレンド”だと思っている筆者は、今カノにどう出会ったのでしょうか。その魅力を、“元カノ”との出会いと別れから振り返ります。
“今カノ”との出会いも「これください!」状態
その後、時は流れて10数年──フィガロと過ごした日々にとうとうお別れを告げるときがやってきました。走行距離も軽く10万kmをオーバー。内装は経年変化でベトベトになり、カーステレオは修理が不可能と化し、どうにもこうにも手の施しようがない状態。

もう、明日にでも乗り換えを検討しないと本気でまずいという状態にまで達していたのですが、ここで再び電撃的な出会いが生じます。そう、3代目フィアット500との邂逅です。
このときも、ろくに試乗をせず「これください!」状態だったのですが、「もう少し待ってくれれば屋根の開くカブリオレのCタイプが日本に入ってくるので」というディーラーのお姉さんの説得(?)もあって、Cタイプの日本への到着を待つことに。
が、後日、件のお姉さんから悪魔のささやき的な電話がかかってきます。
「Cタイプはまだ日本に入ってきていないんですが、150台限定の、スライディングルーフを装備した特別仕様車で1台キャンセルが出たんです。もしも興味がおありでしたらこちらのクルマをご購入なされませんか?」
スライディングルーフ装備ならば「屋根の開かないクルマはクルマじゃない!」という座右の銘は守ることができるし、何より件の特別仕様車は通常仕様車の1.2リッターではなく1.4リッター 16Vという仕様で、エンジンもボアアップされていて通常使用車よりもタフそうだし、これを買わない手はないだろう……!
というわけで、ディーラーのお姉さんからかかってきた電話に対しほぼ即決で決断。こうしてふたり目のガールフレンドは3代目フィアット500と相成ったわけです。
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