「革新的」デザインの「未来のエアバス旅客機」案が型破りすぎる! しかもスペック上は”最強”…でも実現には課題も?

夢のようなエンジンだ!

2020年代末までに「実機でテスト」へ

 ヨーロッパの航空機メーカー、エアバスが公式SNSなどで、「革新的な」エンジンや設計を持つ「次世代の単通路型航空機」について紹介しています。どのようなものなのでしょうか。

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エアバスA380初号機によるフライトの様子(画像:エアバス)。

 この機体に搭載が予定されているのは、ターボファン エンジンに替わる新たな推進装置「オープン ファン エンジン」です。これは、ターボファンエンジンで標準装備されているエンジンカバー(ナセル)が廃された形状が特徴で、2層のプロペラが重なったような形状となっており、現代のターボファンとは見た目がかなり異なります。これにより、空気がエンジン内を効率的に移動でき、燃料消費量が削減されるとのことです。その一方でカバーがないことから、騒音対策には、革新的な設計選択と、エンジンおよび機体レベルでの新たな技術の導入が求められるともしています。

 このエンジンの研究は今後実物大航空機モデルでの検証が行われる予定で、さらに2020年代末までには「世界最大の旅客機」エアバスA380にこのエンジンを搭載し、試験飛行に移行する計画です。

 なお、このオープンファンエンジン機となることにともなって、この「次世代機」は胴体形状などもこれまでのエアバス機とは違うスタイルが採用される可能性もあります。たとえば主翼の翼幅を大きく伸ばし折りたたみ式とすること、エンジンの設置場所を胴体最後部にすることなどが、公式動画などで紹介されています。

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