なんで「国際興業カラー」なの? 変えないの? 離れた地方で走るバスが“同じ色”の理由 運行会社役員に聞いた
山梨県の県庁所在地の玄関口、JR甲府駅の南口ロータリーには、首都圏在住者らにとって「見覚えがある色のバス」が並んでいます。運行会社役員に直撃すると、そこには明確な「理由」がありました。
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Writer: 大塚圭一郎(共同通信社経済部次長・鉄旅オブザイヤー審査員)
1973年、東京都生まれ。97年に国立東京外国語大学フランス語学科卒、共同通信社に入社。ニューヨーク支局特派員、ワシントン支局次長を歴任し、アメリカに通算10年間住んだ。「乗りもの」ならば国内外のあらゆるものに関心を持つ。VIA鉄道カナダの愛好家団体「VIAクラブ日本支部」会員。
同様の事例は東急系でもありますね。かつて東急系だった群バス、草軽、函館バス、宗谷バス等はいずれも東急バスの中古車を導入しているということから東急バスのカラーをそのまま使ってます。60年も前に東急グループを離脱した越後交通も路線バスは東急カラーで定着していました。群バスや上田バスのように東急バスのカラーをベースとして独自のカラーリングを考えている事例もあります。東急バスの銀色塗装は終戦直後から続いていて当時傘下の神奈中も銀色に黄色のライン、戦後東急の指導でバスを始めた草軽は三角状のアクセントを赤色(東急バスは青色)としていたと記憶しています。現在でも傘下にあるじょうてつだけは東急伝統の銀に赤いラインを採用せずアイボリーをベースに赤、青、オレンジの東急の観光バス、高速バスのカラーを路線バスに採用しているのも面白いと思います。。