なんで「国際興業カラー」なの? 変えないの? 離れた地方で走るバスが“同じ色”の理由 運行会社役員に聞いた

山梨県の県庁所在地の玄関口、JR甲府駅の南口ロータリーには、首都圏在住者らにとって「見覚えがある色のバス」が並んでいます。運行会社役員に直撃すると、そこには明確な「理由」がありました。

グループの"渡り鳥"車両も

 池田常務は敷島営業所(甲斐市)で「国際興業から中古バスを譲り受けてきたのも大きなメリットの1つです」と指摘し、「これも元国際興業の車両です」と指さしました。それはシャシーをいすゞ自動車、車体を旧いすゞバス製造(現・ジェイ・バス)が手がけた1997年式の中型バス「ジャーニーK」でした。

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山梨交通の貸切バス用のいすゞ「ガーラハイデッカー9」の旧型。側面に「貸切」の表記があり、車番は「B」で始まっている。これも国際興業カラーだ(大塚圭一郎撮影)

 また、動態保存している四輪駆動(4WD)のボンネットバスで、1966年式と同社最古参の車両でもあるいすゞ「TSD40」は、国際興業グループの”渡り鳥”と呼べる存在です。岩手県交通が運用後、引き継いだ国際興業は「さわらび号」と命名して1997―2002年に現在の埼玉県飯能市にある日帰り入浴施設「さわらびの湯」への輸送などに活用。引退後に山梨交通が引き取りました。

 池田常務は国際興業グループ各社が情報を交換し、経営や事業展開に生かす利点もあったとして「かつては国際興業、秋北バス、十和田観光電鉄、岩手県交通、当社が参加するグループの乗合バス部会があり、担当者が集まっていろいろな共通の課題などを話し合っていました」と紹介しました。

 ところが、2000年代前半になると国際興業は過大な債務(借金)を抱えて経営難に陥り、アメリカ系投資ファンドのサーベラスに買収されました。サーベラスは国際興業が保有する資産の切り売りを進め、グループの地方バス会社も手放しました。

 国際興業が持っていた山梨交通株は同社側が買い取り、2014年に山梨交通は“独立”したのです。

 では、国際興業グループを脱した山梨交通は、そのイメージを変えるべく、車両の塗装を一新する可能性はあるのでしょうか。筆者が池田常務に尋ねると、「カラーリングを変える予定はありません」と断言しました。

【ほらそっくり】これが東京・埼玉を走る「国際興業バス」です(写真)

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コメント

1件のコメント

  1. 同様の事例は東急系でもありますね。かつて東急系だった群バス、草軽、函館バス、宗谷バス等はいずれも東急バスの中古車を導入しているということから東急バスのカラーをそのまま使ってます。60年も前に東急グループを離脱した越後交通も路線バスは東急カラーで定着していました。群バスや上田バスのように東急バスのカラーをベースとして独自のカラーリングを考えている事例もあります。東急バスの銀色塗装は終戦直後から続いていて当時傘下の神奈中も銀色に黄色のライン、戦後東急の指導でバスを始めた草軽は三角状のアクセントを赤色(東急バスは青色)としていたと記憶しています。現在でも傘下にあるじょうてつだけは東急伝統の銀に赤いラインを採用せずアイボリーをベースに赤、青、オレンジの東急の観光バス、高速バスのカラーを路線バスに採用しているのも面白いと思います。。

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