「“トンネルの上にトンネル”って、ヘンだよな…?」 全国ここだけ「三つ目トンネル」の珍景 なぜこんな構造に?

「二階建てトンネル」――あまり聞かない構造ですが、とある高規格道路にはもっと大規模な、「三つ目トンネル」が存在します。実は全国的にもかなり珍しい構造でした。

地形は「山 on 山」

 この涌波ICは金沢の2大河川、浅野川と犀川を越えています。そのあいだは涌波台地と呼ばれる小高い丘になっており、その下を崎浦涌波トンネルが貫いているのです。台地の上には住宅街が広がり、下に自動車道のトンネルがあるとは思えない光景です。

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崎浦涌波トンネルの手前で浅野川を渡る(乗りものニュース編集部撮影)。

 ところが、この涌波台地の東側(浅野川側)にはさらに、南北方向に小立野(こだつの)台地が横たわっています。台地の東の縁にもう一つ山があるようなイメージです。その小立野台地を涌波トンネルが貫き、涌波台地と山側環状の本線をランプでつないでいます。

 涌波ICの開通は2006年のこと。これによって、浅野川と犀川で隔てられた地域どうしがつながりました。そこを通過する本線だけでなく、側道でのアクセスも容易にしたのは、地域の地理概念を一変させたことでしょう。

【え…!】これが超珍しい「三つ目トンネル」の珍構造です(地図/写真)

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