レーザー1発「うまい棒より安い!」 コスパ最強兵器の大いなる“欠点”とは メーカー「組み合わせて使って」

イスラエル企業がシンガポールの武器見本市で軍艦用のレーザー兵器を展示していたので説明してもらいました。長所は圧倒的なコストの安さ。しかし、ミサイルや砲に劣る部分もあるとか。メリットとデメリットを聞きました。

レーザーの利点はやはりコスト?

 レーザー兵器の一番の利点は、1回の射撃に掛かるコストが圧倒的に安いことです。ラファエル社の担当者によると、「ネイバル・アイアンビーム」の1回の使用に掛かるコストはたったの10セント(約14円)だといいます。

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「ネイバル・アイアンビーム」のコンセプトアート。軍艦の全部甲板に砲塔のように装備されている(ラファエル・アドバンスド・ディフェンス・システムズ)。

 艦対空ミサイルの場合、日本の海上自衛隊も採用しているRIM-162 ESSMが1発100万ドル(約1億4300万円)、イージス艦に使われているSM-2で1発210万ドル(約3億円)、最新鋭のSM-6はなんと1発430万ドル(約6億1400万円)にもなります。

 アメリカ海軍は紅海・アデン湾でのフーシ派の攻撃に対し、1機1000ドル(約14万円)のドローンを迎撃するために高価なミサイルをたびたび使っており、圧倒的な費用対効果の悪さが問題となっています。

 また、ドローン兵器が大量生産できるのに対して、ミサイルは複数のサプライチェーンを経て生産される複雑な精密機器であるため、撃ち合いになった場合はミサイルの方が弾薬切れになるリスクが高く、もっというと軍が保有する在庫弾薬のストック切れという問題も顕在化しています。今後も民生ドローンをベースにした安価な無人兵器が戦場で多用されることを考えれば、コストの観点からレーザー兵器は重要な防空兵器のひとつとなるでしょう。

 ラファエル社では、これら長所と短所を認識しており、「ネイバル・アイアンビーム」を単独で運用するのではなく、従来のミサイルや対空砲と統合した多層防空システムの一部として活用するべきだと説明していました。

 とうぜん同社も、ミサイル防空システム「C-Dome(アイアンドームの艦載型)」と組み合わせることで、低コストと実効性を両立した艦載防空システムをしっかり提案していました。

【画像】まるで「ラピュタのロボット兵」みたいなレーザーの照射部

Writer:

雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info

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1件のコメント

  1. 目標追尾ミサイルの追尾機能潰せは、どっか飛んでくって、どこ飛んでくんだ?

    目標失ったら、自爆するのか?

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