渋滞する幹線道路を避けて川に出たら「ものすごく狭い橋」に出会ったのですが… 長~い橋だけじゃない 埼玉の「沈下橋」たち

埼玉の荒川水系を超える橋は各所にありますが、混雑時には渋滞しがち。しかし、ナビでは案内されないような小さな橋もあります。実は埼玉は、知られざる「沈下橋」の多い地域でもあります。

ナビに案内されることはほぼない

 ただし、このルートは両端にはっきりとした案内表示がなく、また車載カーナビはもちろん、スマホのナビアプリでも案内されることが少ないため、決してわかりやすいとは言えません。

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樋詰橋は1.8mの幅員制限あり(植村祐介撮影)。

 では実際にどのようなルートとなるのか、川越市側から桶川市・上尾市側に抜けることを想定し、ご案内しましょう。

 川越市側の起点は、同市芳野台の「川越工業団地」となります。そのほぼ中央の北側にある「中央駐車場」の通路を北に進むと、通路はそのまま入間川右岸の堤防に上がるスロープとなり、堤防を越えると河川敷へと下ります。その先にあるのが出丸橋です。

 出丸橋の幅員は2mですが、橋の向こうまで見通しが良いため、対向車と譲り合って通ることは難しくありません。橋を渡り、そのまま道なりに進むと左岸の堤防に出ます。これをスロープで上り下りすると、農地と住宅が混在するエリアに入ります。

 さらに進み、県道339号の信号を直進すると、今度は荒川右岸の堤防が現れます。この堤防を上がった先は、治水のために川の流れと直角に作られた「横堤」上の道路となります。

 その横堤は約500mで終了し、河川敷へ降りてしばらく進んだところにあるのが樋詰橋です。こちらは幅員1.8mと、出丸橋よりもやや狭くなっていますが、実際には全幅1.8m近い3ナンバー車でもそれほど神経を使わずに通過できる幅が確保されています。また見通しのよさも出丸橋と同様です。

 樋詰橋の先には明確な堤防はなく、緩やかな坂道を上がると中央線のある桶川市道に出ます。ここから国道17号「上尾道路」までは約300mです。この区間の距離は約3.5kmで、クルマでの所要時間はおおむね7分から8分となり、先に挙げた南回り、北回りよりも大幅な時短が可能です。

【地図/写真】これが「沈下橋」経由の荒川短絡ルートです!

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