「のぞみ 品川」? 鉄道イベント、方向幕の誘惑

お前はもう消えている? 珍しい表示をする「ブルートレイン」

 列車の愛称名を表示する部分に、珍しいものを出す例もあります。

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尾久車両センターの一般公開で「北斗星トマムスキー」を掲示する24系25形寝台客車(2005年12月、恵 知仁撮影)。

 JR東日本・尾久車両センター(東京都北区)で2005(平成17)年に行われた一般公開では、24系25形という寝台客車、いわゆる「ブルートレイン」の車両が「北斗星トマムスキー」というあまり見られない愛称名とマークを掲示しています。

 上野~札幌間を結び、2015年8月に臨時運行も終了した寝台特急「北斗星」。冬季などに時折、スキーリゾート地であるトマム駅(北海道占冠村)を行先に運転したことがあり、それがこの「北斗星トマムスキー」です。ただ2005年当時、この列車はすでに運転されておらず、貴重な表示でした。

 10月22日(土)にはJR東日本の新幹線車両が集まる新幹線総合車両センター(宮城県利府町)の一般公開も予定されているなど、 まだまだ今年、こうしたイベントに参加する機会があります。そうしたとき、鉄道会社の遊び心、サービス精神がにじみ出ていることがある「方向幕」にちょっと注意してみると、より楽しめるかもしれません。

【了】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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