JR東日本「新たな夜行特急」が“改造車”の理由とは? 常磐線「ひたち」車両に白羽の矢が立ったワケ

JR東日本が導入する「新たな夜行特急」は新造車ではなく、常磐線特急で使用されているE657系を改造した車両となります。なぜこの車両に「白羽の矢」が立ったのでしょうか。

E657系が「都市間特急」から「夜行特急」に

 JR東日本は2025年6月10日、新たな夜行特急列車を導入すると発表しました。この夜行特急は新造車ではなく、常磐線特急「ひたち」「ときわ」で使用されているE657系を改造した車両となります。なぜ現役の常磐線特急車両に「白羽の矢」が立ったのでしょうか。

Large 20250618 01

拡大画像

新たな夜行特急は、常磐線特急「ひたち」「ときわ」で使用されるE657系を改造する(画像:JR東日本)

 この夜行特急は、E657系10両1編成を丸ごと改造し、全席をグリーン指定席(個室)とする大掛かりな工事が実施されます。改造により、定員は現行の600人から120人程度に減少し、1号車と10号車にはプレミアムグリーン、5号車にラウンジ・販売スペースが設定される予定です。これまで都市間特急として活躍してきた車両が、夜行特急へ大きく姿を変えることになります。

 車両のデザイン・インテリアはJR東日本建築設計が担当。1号車側はブルートレインの記憶をイメージした明るい青「メモリアルブルー」を、10号車側は、真夜中から夜明けへと向かう時の流れを象徴する濃紺「ミッドナイトホライズン」が配されます。

 運行エリアは首都圏~北東北エリアなどが予定されており、2027年春から運行が始まる見込み。運行エリアやダイヤ、利用料金、列車名称など、詳細は今後改めて発表するとしています。

【画像】「ひたち」時代の面影がない!これがE657系「夜行特急」の車内です

最新記事

コメント