JR九州が「関東の中古車両」導入へ!その理由とは?東京や埼玉を走った「りんかい線」車両が新天地に

JR九州は、首都圏から中古車両を導入し、老朽化した車両を置き換えます。第三セクターからJRへ車両が譲渡された珍しいケースとなります。

70-000形は「JR2社」へ譲渡された珍しい車両に

 なお、70-000形は直流通勤形電車であるため、JR九州で走行できるのは、唯一の直流電化路線である筑肥線となります。同線の末端区間(筑前前原〜西唐津)では老朽化が進む103系が残っており、置き換えが見込まれます。

 JR九州には、国鉄型電車だけでなく、国鉄型気動車も残っています。同社は今後、「次世代車両の新製」として、2024年度から2030年度にかけて計125億円の設備投資を計画していますが、この「次世代車両」はYC1系気動車となる見込みです。非電化区間の国鉄型気動車は新造車両、直流電化区間の国鉄型電車は中古車両によって置き換えが進んでいく見通しです。

 70-000形はJR東日本に譲渡された車両があり、八高・川越線で「209系3100番台」となりましたが、既に全車が引退しています。今回、JR九州への譲渡も実現したことで、70-000形は第三セクターからJR2社へ譲渡された極めて珍しい車両となります。

 ちなみに、第三セクターからJRへ車両が譲渡されるケース自体が珍しく、あまり例がないものとなっています。今回の70-000形のケースを除くと、北越急行からJR西日本へ移籍した681系・683系特急形電車、高千穂鉄道からJR九州へ移籍したTR-400形気動車(JR九州ではキハ125形400番台)など数例しかありません。

【画像】これが「りんかい線の車両」に置き換えられるJR九州の車両です

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