中国に対するけん制か? 長崎県に米軍最新の強襲揚陸艦が到着 メチャ広い艦内も公開
これまで佐世保に配備してきた「アメリカ」の姉妹艦 アメリカ海軍の強襲揚陸艦「トリポリ」が2025年6月23日(月)、長崎県の在日米海軍佐世保基地に入港しました。 「トリポリ」は、アメリカ海軍が運用するアメリカ級強襲揚陸 […]
これまで佐世保に配備してきた「アメリカ」の姉妹艦
アメリカ海軍の強襲揚陸艦「トリポリ」が2025年6月23日(月)、長崎県の在日米海軍佐世保基地に入港しました。

「トリポリ」は、アメリカ海軍が運用するアメリカ級強襲揚陸艦の2番艦で、2020年に就役したばかりの新鋭艦です。同艦は、これまで佐世保基地に配備されていた同型艦「アメリカ」(1番艦)と交代するために来日したもので、アメリカ海軍の説明では通常の太平洋における定期ローテーションの一環としています。
アメリカ級は排水量約4万5000トン、全長は約260mある空母形状をした大型艦です。強襲揚陸艦としては最新のモデルで、就役しているのは1番艦「アメリカ」(LHA-6)と2番艦「トリポリ」(LHA-7)の2隻のみ。2025年6月現在、3番艦「ブーゲンビル」(LHA-8)と4番艦「ファルージャ」は建造中であることから、アメリカ海軍が保有する9隻の強襲揚陸艦のなかで最も新しいのが「トリポリ」になります。
今回の「トリポリ」の佐世保展開に際し、艦長のエディ・パク大佐は、「艦のモットーは『イン・アエレ・テラム・マリケ』です。これはラテン語で「空で、陸で、海で」という意味で、我々のマルチドメイン(多領域)能力を象徴する言葉です」「『トリポリ』はインド太平洋地域における安全保障にコミットする準備ができています」と述べていました。
ちなみに「トリポリ」は、5月19日に米本土西海岸にあるカルフォルニア州のサンディエゴ海軍基地を出港しているため、それから1か月ほどで太平洋を横断、佐世保に到着したことになります。
強襲揚陸艦のアメリカとトリポリは、
他の強襲揚陸艦とは異なり、
ウエルドックを持たず、LCACも搭載していない。その代わりに、そのスペースを航空機格納庫として、F-35BやMV-22、CH-53Kなどを多数搭載して、航空作戦に特化しています。
そのため、F-35Bを最大22機を搭載して、空母と同じ様に行動する「制海艦」としても運用できます。この制海艦では、空いている車両搭載スペースにドローンを搭載することで、F-35Bとドローンの共同作戦も視野に入れていると言われています。
追伸
アメリカとトリポリのウエルドック無し(LCAC搭載不可)は斬新でしたが、海兵隊からは不満が大きく、3番艦からはウエルドック(LCAC)が復活して、その分、F-35Bなどの搭載機が減りました。