「あれ橋でも架けてるの?」 山手線の崖の上に「鉄骨の要塞」出現!? 廃止近づく「山手線最後の踏切」
山手線が深い掘割を進む駒込-田端間の上空に、巨大な橋を架ける工事が進んでいます。これが「山手線最後の踏切」の代替となります。
「最後の踏切」廃止はいつ?
建設中の橋は都市計画道路「補助第92号線」の橋で、踏切から160mほど東へ進んだところです。これまで南側から続く幅20mほどの道路が、線路でプツリと途切れていました。線路北側では、もとあった遊び場が閉鎖され、バリケードで覆われた工事ヤードのなかで杭打ちが行われていました。

現場では近隣住民向けに、工事ステップを映像で紹介しています。今後は橋台を構築したのち、2つの橋桁を送り出して架設し、真ん中に横梁を構築して幅20mの橋とします。車道の両側には分離された歩道が設けられる見込みです。
この場所は、湘南新宿ラインが走るルートである山手貨物線が、旅客線(山手線)の下をくぐって東北本線へ直通する「中里トンネル」の坑口があり、切通しのなかで立体交差が形成されている重要な箇所です。上空の橋が架かれば3層の立体交差になります。
現地の看板によると、架設工事は2028年7月までの予定。その後に道路工事を行い、全体の事業期間は2029年度までとされています。
「山手線最後の踏切」は、もしかしたら、あと5年以内に姿を消すかもしれない――そのことを実感できる光景でした。
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