西武線と“交差しまくり” 踏切につかまる「府中街道」鉄道高架化でまもなく緩和! “踏切レス大幹線”になる日は

多摩地区を南北に貫く幹線道路のなかでも、とにかく西武線と交差しまくるのが「府中街道」です。東村山駅付近の一部高架化でまもなく踏切待ちが“緩和”されますが、残りの踏切が解消される日はいつなのでしょうか。

国分寺線パス、そして新宿線もパス! でも……

 まず、府中街道に並行するバイパスである新府中街道の国分寺市内の区間が、2026年度に北へ延伸し、五日市街道までつながる見込みです。この区間は西武国分寺線のアンダーパスを含みます。6月時点では、確保した用地に道路をつくる街路築造は始まっていませんでしたが、アンダーパス部は供用に向けた工事が進められていました。

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府中街道と西武新宿線の踏切。6月29日に高架切り替え(乗りものニュース編集部撮影)

 この区間ができれば、新府中街道と府中街道のあいだの200m強、五日市街道を経由しますが、西武国分寺線の踏切は回避可能になります。

 そして2028年度には、東村山駅付近の鉄道高架化が完成し、西武新宿線の踏切も解消します。

 なお、新府中街道の小平市内区間(五日市街道-青梅街道)はまだ用地買収の途上で、完成のめどは立っていません。府中街道は青梅街道との交点でクランク状に折れ曲がっている線形となっていますが、新府中街道が青梅街道まで開通すると、それ以北の現道拡幅区間と直線的に結ばれます。

 そうなると、東村山市内から府中市を経て多摩川を越え、八王子市内または町田市内まで、踏切のない4車線道路がつながり、「多摩南北道路」としての本領を発揮します。

 ちなみに、都市計画道路としての府中所沢線は、西武新宿線の北側、東村山駅付近まで現道拡幅によって4車線化されますが、そこからは新しい道路が分岐する線形となります。これが府中街道のバイパス(2車線)となり、所沢街道(東京所沢線)の都県境部に接続する見込みです。

【西武線!西武線!西武線!西武線!】踏切街道な「府中街道」のいまと“今後”(地図/写真)

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1件のコメント

  1. 記事2ページ目の写真は西武新宿線との交差部ではない。