フツーの道路だけどカーナビ見たら「なんじゃこりゃ!?」 千葉の「あまりに円形すぎる団地」のナゾ 実は歴史の大舞台
千葉県船橋市の幹線道路に、団地の中を貫く区間があります。カーナビを見ると、幹線道路が大きな円を描いた道路の真ん中を貫いているのが分かり、驚かされます。
地図を見てビックリ! “まん丸”な団地
千葉県船橋市の幹線道路に、団地の中を貫く区間があります。そこでふと、カーナビを見てみると「ナニコレ…!」。幹線道路が、大きな円を描いた道路の真ん中を貫いているのです。
この場所は船橋市西部の「行田団地」です。団地を直径約800mの“ほぼ真円”な外周道路で取り囲んでおり、その真ん中を県道船橋松戸線が4車線で南北に横断しています。
船橋松戸線を通っても、外周道路を通っても、地上からではその形に気づきにくいかもしれませんが、地図を見れば一目瞭然に“まん丸”です。なお、外周の西端は、円にやや食い込むようにJR武蔵野線の高架も通っています。
さらに不思議なのが、円の真ん中は東西方向へ鼓型に広がるように「行田公園」が配置されており、居住棟エリアとを道路できれいに区切っています。何かの図面に沿って計画的に線を引いたような印象を強く受けます。
正体は旧海軍の通信施設
近くの中山競馬場のオーバルコースよりも大きく丸いこの場所は、もとから“丸い土地”でした。戦前に旧海軍の「無線電信所船橋送信所」があった場所で、連合軍に接収されたのち、返還後に団地と公園として造成が始まりました。
船橋市によると、かつて円の中の真ん中には高さ約200mの主塔が、外周には高さ60mの副塔が18本立ち並んでいたそうです。ここ船橋送信所から、真珠湾攻撃の実行を告げる暗号で「ニイタカヤマノボレ1208」も発信されたのだといいます。
土地が円形なのは、円に沿って副塔を配置して全方向へ均等に電波を送信・受信するためとされ、外周に沿ってフェンスや道路が設けられる構造は当時の通信施設で見られる特徴だといいます。さらに、昭文社「マップル」のオウンドメディア「地図の雑学」によると、行田公園の特徴的な形は、中心の主塔から放射状に副塔へ延びていた電信線と、その下にあった道路の名残が見られるといいます。
行田団地の変遷を見ると、武蔵野線や船橋松戸線の開通などに伴い、外周道路がややくぼんだ箇所もありますが、それでも円形の通信所跡地の特徴を多分に活かして造成されたことが分かります。
ちなみに、横浜市では現在、行田よりも“大きくて丸い”通信所跡地の再整備計画が具体化しつつあります。泉区にある旧米軍「深谷通信所」跡地です。
航空写真で見ると、住宅街にぽっかり穴が開いたように、直径約1kmの真円の未利用地が広がっており、SNSなどでも話題になる場所です。ここでは公園や墓地、1周約3020mの外周道路などが計画されています。





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