西武線と“交差しまくり” 踏切につかまる「府中街道」鉄道高架化でまもなく緩和! “踏切レス大幹線”になる日は

多摩地区を南北に貫く幹線道路のなかでも、とにかく西武線と交差しまくるのが「府中街道」です。東村山駅付近の一部高架化でまもなく踏切待ちが“緩和”されますが、残りの踏切が解消される日はいつなのでしょうか。

北多摩の要塞「東村山駅」一部高架化で渋滞緩和? 「府中街道」

 西武新宿線、国分寺線、西武園線が交わる「東村山駅」(東京都東村山市)が2025年6月29日に一部高架化されます。今回は新宿線の下り(本川越方面)のみ高架に切り替わりますが、新宿線では130年の歴史で初の駅高架化です。

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府中街道と西武新宿線の踏切。6月29日に高架切り替え(乗りものニュース編集部撮影)

 これに伴い、周辺の踏切の遮断時間も短縮されます。なかでも駅の東側を南北に貫く「府中街道」の踏切による混雑の緩和が期待されています。

 西武鉄道の連続立体交差化事務所である菅原 聡担当所長は高架駅の公開時、「(踏切の待ち時間が)従来の半分とまではいきませんが、大幅に短くなる」と話しました。

 府中街道は都市計画名「府中所沢線」で、文字通り都県境の所沢市から東村山市、小平市、国分寺市を経て府中市までを南北に結びます。ただこの路線、東村山駅前から府中市に入るまでの約8km弱のあいだに、西武の4路線と交わります。

 2車線で細くて踏切が多いルート、というイメージのあった府中街道ですが、着実に変わりつつあります。

 府中所沢線は「多摩南北道路」5路線の一つに位置付けられており、青梅街道(小平市)以北は現道を拡幅、以南はバイパスの新府中街道を建設する形で改良が進められています。

 西武新宿線の踏切から1km南で交わる西武多摩湖線(八坂駅付近)はもとから高架ですが、その南わずか400m弱のところで西武拝島線とも交わります。この拝島線の踏切は2012年に高架化、4車線化もなされて、見違えるようになりました。

 しかし、そのまま南へ進むと、こんどは国分寺市内で西武国分寺線が交差。この踏切前後は2025年現在、Google mapなどでは高確率で“真っ赤”となっている深刻な渋滞ポイントです。

 さて今後、府中街道はどう変わっていくのでしょうか。

【西武線!西武線!西武線!西武線!】踏切街道な「府中街道」のいまと“今後”(地図/写真)

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