米次世代戦闘機「F-47」用エンジンのイメージ動画公開! 映った謎の機体の正体とは
RTXは2025年6月24日、開発中の新型可変サイクルエンジン「XA103」の映像をYouTube上で公開しました。
F-47に搭載される可能性のあるエンジン
アメリカの航空機エンジンメーカー、プラット・アンド・ホイットニー(P&W)の親会社であるRTXは2025年6月24日、開発中の新型可変サイクルエンジン「XA103」の映像をYouTube上で公開しました。

このエンジンは、ボーイングが開発を進めるF-47や、アメリカ海軍の次世代戦闘機計画F/A-XXなど、いわゆる第6世代戦闘機への搭載が想定されており、ゼネラル・エレクトリック(GE)のXA102と正式採用を争っています。推力はおよそ3万5000〜4万ポンド(lbf)級と見られています。
動画の投稿者コメントでは、同エンジンの性能について、XA103が「適応型アーキテクチャ」を採用していることが強調されています。
これは、運用状況に応じて空気の流れやバイパス比をリアルタイムで調整できる技術で、「燃料効率、生存性、電力および熱管理を最適化するために、各コンポーネントを能動的に調整します。この技術の飛躍的な進歩により、将来の制空プラットフォームが求める厳しい作戦ニーズ――航続距離、兵器・センサー性能、そして持続的な運用能力を満たすことが可能」と説明されています。
公開された映像はおよそ30秒の短編で、カナード(前翼)を備え、垂直尾翼のないステルス機が、CGで描かれたXA103エンジンを搭載して飛行する様子が映されています。ネットでは「この機体がF-47ではないか」との憶測も広がりましたが、どうやら別のデザインのようです。
実際にはこの機体、海軍のF/A-XX計画を参考に、アーティストのロドリゴ・アヴェラ氏が2017年に制作したコンセプトモデルをベースにしていると見られます。アヴェラ氏のデザインは過去にアメリカ空軍が使用したこともある実績があり、今回も再利用された可能性があります。
なお、ステルス性を重視する第6世代戦闘機では、可動式のカナードがレーダー反射の原因になるとして、採用されない可能性が高いとも言われています。、可変式のカナードは邪魔になるケースが多く、第6世代機には採用されない可能性も高いだろうといわれています。
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