グリーン車より上の「イ」 「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」先頭車登場 「黒い瑞風」で試運転へ

JR西日本が2017年春から運行を開始する予定の豪華寝台列車「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」。その見た目も内容も個性的な先頭車両が、ついに現れました。ただ“本来の姿”は、まだしばらく見られないようです。

グリーン車より格上の「イ」

 2017年春の運行開始が予定されている、JR西日本の豪華寝台列車「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」。そのシンボルともいうべき先頭車両が2016年8月15日(月)、ついに姿を現し、報道陣へ公開されました。

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黒のラッピングシートで覆われている「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」(2016年8月15日、伊原 薫撮影)。

 この日の15時頃、車両の製作を担当した近畿車輛(大阪府東大阪市)から、新大阪駅近くにあるJR西日本・網干総合車両所宮原支所(大阪市淀川区)へ搬入された、「瑞風」の先頭車2両。本来は、2015年3月まで大阪と札幌を結んだ寝台特急、初代「トワイライトエクスプレス」を思い起こさせる深緑色に塗装されているはずですが、この日は全体を黒いラッピングシートで覆った状態で公開されています。

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「キイテ87」という車両形式の「瑞風」先頭車(2016年8月15日、伊原 薫撮影)。

 その車体には、「キイテ87-1」「キイテ87-2」という形式番号が記載されていました。「キ」は、かんたんにいえばこの車両が「ディーゼルカー(気動車)」であること、「イ」はグリーン車よりも上である「1等車」、「テ」は「展望車」を意味。ちなみにグリーン車は「ロ」で、普通車は「ハ」。つまり1等車から順に「イ」「ロ」「ハ」です。

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