ウクライナ軍 またも前線から離れた場所を攻撃! 今度は「無人ボート」を活用? 防空システムに打撃

ウクライナ参謀本部は2025年6月26日、クリミア半島にあるロシア軍の防空システムを特殊部隊が攻撃したと発表しました。

S-400などロシア防空の要である装備を破壊と発表

 ウクライナ参謀本部は2025年6月26日、クリミア半島にあるロシア軍の防空システムを特殊部隊が攻撃したと発表しました。

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S-400の発射台と運搬車両(画像:ロシア国防省)

 攻撃を実施したのは、「ゴースト」と呼ばれるウクライナのドローン特殊部隊で、ロシアの支配下にあるクリミア半島において、92N2E多機能レーダーシステム2基、91N6E探知レーダー2基、S-400地対空ミサイルシステムの発射装置を搭載した車両1台を破壊したとしています。

 防空網を構成する複数の装備に損害を与えたことから、その被害総額は約12億ドルに上る可能性があると海外メディアは報じています。

 なお、攻撃は一人称視点で操縦されるFPVドローンによる自爆攻撃で行われたと見られています。ただし、ドローンの航続距離を考慮すると単独での攻撃は困難とされ、海軍が保有する海上ドローンから発進した可能性があるとの情報もあります。

 S-400は最大射程が400kmに達し、ウクライナ空軍にとって大きな脅威の一つであり、供与されたF-16戦闘機の運用を制限する要因にもなっています。

 今回は、ミサイル発射装置だけでなく、上空を監視するレーダーも破壊されたことから、ウクライナ参謀本部は「これらのレーダーは敵の防空システムの『目』にあたります。レーダーがなければ地対空ミサイルシステムは戦闘能力を失います」と強調しました。

【画像】目標に向かって突っ込む これが防空システムに対すドローン攻撃です

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