「乗り場が変わりましたよ」 西武の“新ジャンクション駅”ついに稼働開始! 東村山駅高架化まず一歩、渋滞緩和はまだ早い?
2025年6月29日、西武鉄道の東村山駅が一部高架化され、新宿線の下り線が地上から高架に移りました。駅構内や周辺はどのような変化があったのでしょうか。高架化初日に現地を訪れました。
本川越行き特急と同じホームの乗り換えに
高架になった下り線のホームでは4番線が主に使用され、5番線は主に特急「小江戸」が発着しています。ダイヤは変わっていないため、4・5番線の使い方は高架化前と変わりありません。

しかし、以前は4番線と5番線が違うホームだったため、特急との乗り換えには階段を使用する必要がありました。高架化後は同じホームとなり、特急と対面での乗り換えが可能に。ただ、一駅先の所沢でも特急との乗り換えができるため、効果は限定的なのかもしれません。
4番線には10両編成と8両編成の乗車位置の案内がありますが、5番線には10・8両編成のほか、特急の乗車口や6両編成の乗車位置の案内がありました。
先の通り、下り線が高架となる前は2番線の国分寺線と4番線の新宿線の下り線が同じホームの向かい側にあり、国分寺線から新宿線へは階段を使わずに乗り換えることができました。
しかし今回、新宿線の下り線が高架化されたため、ホームとコンコースを移動の上、階段やエスカレーターを使って新宿線の下り線のホームに上がる必要があり、乗り換えの距離が長くなっています。
4番線があった場所には新宿線の線路が残っているためか、国分寺線から新宿線に乗り換える利用者がホームに立ち止まって新宿線の列車を待つ姿が見られました。放送や掲示などで案内は行われていますが、気づいていない人もいるようです。
国分寺線の列車は東村山で折り返すため、運転士と車掌がホームを歩いて交代しています。交代する乗務員が元4番線で新宿線の列車を待つ利用者一人ひとりに声をかけ、乗り場が変わった旨を案内する姿が見られました。
また、東村山駅は地下に改札口があり、西武新宿線の下り線が高架になったことで、地下の改札から高架にあるホームまで、移動する距離が長くなっています。
これらは工事の過程で生じたもので、高架化が進めば新宿線と国分寺線・西武園線は同じホームで乗り換えできる場面が復活する見込みです。また、現状では地下にある改札口や駅の東西を結ぶ通路も、最終的には地上階に移される計画です。
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