「乗り場が変わりましたよ」 西武の“新ジャンクション駅”ついに稼働開始! 東村山駅高架化まず一歩、渋滞緩和はまだ早い?

2025年6月29日、西武鉄道の東村山駅が一部高架化され、新宿線の下り線が地上から高架に移りました。駅構内や周辺はどのような変化があったのでしょうか。高架化初日に現地を訪れました。

周辺の道路渋滞は減った?

 東村山駅の周辺では、駅の東側に府中街道(都道16号立川所沢線)が南北に通っているほか、駅の南側では「鷹の道」が東西を抜けています。府中街道、鷹の道とも新宿線の踏切がありますが、東村山駅付近の高架化で除却されます。

 今回は新宿線の下り線が高架化されましたが、現時点では踏切は引き続き使用され、地上と高架の両方に列車が走る形になっています。

 府中街道と鷹の道は、東村山駅付近にある東村山郵便局交差点で交差していますが、府中街道、鷹の道とも片側1車線の道路で、周辺の交差点には右折レーンなどがなく、渋滞が目立っています。このため、西武線の踏切付近のほかにも渋滞に拍車をかける要素が見られます。

 新宿線の下り線が高架化されたことで踏切が閉まる時間が短くなりましたが、踏切以外の要因もあってか、今のところ渋滞が緩和された感覚はありません。

 なお、東村山駅の高架化とは別に、府中街道の渋滞を緩和する「東村山都市計画道路3・3・8号(府中所沢線)」の事業も進められています。府中街道を一部片側2車線に拡幅するとともに、並走する片側1車線の道路を整備するものです。

 今後は、国分寺線と西武園線が高架線に移設されるほか、次いで新宿線の上り線(西武新宿方面)が高架化される計画で、引き続き工事が進められています。

【変わった?】これが「新・東村山駅」の構内と周辺道路の様子です(写真)

Writer:

1974年東京都生まれ。大学の電気工学科を卒業後、信号機器メーカー、鉄道会社勤務等を経て、現在フリー。JR線の2度目の「乗りつぶし」に挑戦するも、九州南部を残して頓挫、飛行機の趣味は某ハイジャック事件からコクピットへの入室ができなくなり、挫折。現在は車両研究が主力で、技術・形態・運用・保守・転配・履歴等の研究を行う。鉄道雑誌への寄稿多数。資格は大型二種免許を取るも、一度もバスで路上を走った経験なし。

最新記事

コメント