モノレール延伸決定したので「新バス路線」開設します “新たな需要”創出なるか? 巨大イオン経由、防衛企業行き 立川バス

立川バスは2025年7月7日、路線バスのダイヤ改正について発表しました。「モノレール延伸の決定」に伴い、新規路線を開設するとしています。

ドル箱が消える…立川バス“新路線”開設

 立川バスは2025年7月7日、路線バスのダイヤ改正について発表しました。実施日は7月16日(水)。このなかで新規路線の開設を予告しています。

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立川バス(手前のバス)が発着する立川駅北口(画像:PIXTA)。

 新規路線は立川駅北口と「IHI」(IHI瑞穂工場)を結ぶ「立01」系統です。その開設理由として、「多摩都市モノレール箱根ケ崎方面延伸に関する都市計画決定が告示された事を受け、新たな需要を創出する」ためとしています。

 多摩都市モノレールを現在の北端である上北台駅(東京都東大和市)から新青梅街道沿いに、武蔵村山市を経てJR八高線の箱根ケ崎駅(瑞穂町)まで延伸させる事業が、2025年3月に都市計画決定、2030年代半ばの開業を目指して進められています。

 この地域は現在、箱根ケ崎と立川駅を結ぶ立川バスが主要な交通手段となっています。バスは青梅街道を経由するため、モノレールが通る新青梅街道からは離れているものの、旅客の移転は必至です。そのときに備えて、「いろいろな需要を取り込んでいく」(立川バス)狙いがあるといいます。

 新規路線の立01は、立川駅北口からモノレールが通る芋窪街道の西側、立川警察署を通って北上。「イオンモール東」を経由し、米軍横田基地の北東に位置する「IHI」までを結びます。

「IHIと昭島駅を結ぶ路線はありますが、立川駅の直通はなかった」とのこと。大型商業施設のイオンモールむさし村山についても、モール内のバスロータリーには乗り入れないものの、近くを経由するため需要を見込んでいるそうです。

 ちなみに、IHI瑞穂工場はF-35戦闘機のエンジン整備を行う世界5か所の拠点(リージョナル・デポ)の一つとして、人員の増強などが行われています。

 なお、ダイヤ改正では運転士不足と利用状況に鑑み、福生営業所の全路線と上水営業所の一部路線で運行本数の見直しも行われます。

【長いっ!】これが「立川バスの新路線」です(路線図/写真)

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