稼ぎ時じゃ!? 一般常識覆す「土日短縮営業の空港」なぜ? 実際に行ったらフツーじゃなかった!
海外には日本ではほとんどありえない「土日短縮営業」をする空港が存在します。なせなのでしょうか。実際にその“非稼働”の様子を見てきました。
実際に行ってみたら異様だった
シャトル便が日々飛ぶ空港ともなると、土曜日は午前中で終わりといいつつもまれに勘違いして来る人もいるのでは――。日本では見聞きしない運用なので、運用時間が終了した後のロンドン・シティ空港はどうなっているのか。実際に見てきました。
空港へ到着したのは14時前でしたが、確かに開いていると思って来ている女性を見かけました。この女性が正面ロビーの閉まったガラスドア前で怪訝そうにしていると、ドア前に立つ警備員2人が「本日の運用は終了しました」と告げていました。
空港内は閑散としており、バス停に業務を終えた空港従業員と思しき人が十数人並ぶだけ。市内からの鉄道も空港までは運転していないようで、バス停に並んだ人たちは、鉄道の代替輸送を示す表示を掲げたバスに乗り込んで空港を後にしていました。ロビーのドア前に立っていた警備員も誤って空港へ来てしまった人を案内する役であったのでしょう。14時過ぎにロビー前から去っていくのが見えました。
日本の空港でも周辺への騒音対策で夜間の運用制限はありますが、土曜日の午後から日曜日のほぼ午前中までの発着を止めることは考えもつきません。これはロンドンに空港は3か所あるうえ、その中で最も小さな空港であることから出来る運用なのでしょう。日本での導入は地方空港も含めて難しいと考えますが、それぞれの事情に応じた運用があることは理解できました。
Writer: 加賀幸雄(旅行ライター)
日本各地の名産や景勝に興味があり、気ままに目的地を決めて2泊3日程度の 小旅行を楽しんでいる。
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