海自史上「空前絶後の巨大戦闘艦」のレーダー納入完了! 日本への搬入前に性能試験実施へ 肝心の性能は?
これが最新鋭の艦載レーダー!!
これから性能試験を実施
アメリカの大手防衛関連企業であるロッキード・マーチンは2025年7月7日、海上自衛隊で運用が予定されているイージス・システム搭載艦(ASEV)1隻分で搭載されるAN/SPY-7レーダーのアンテナ(計4面)を防衛省に納入したと発表しました。

ASEVは、配備が中止された陸上配備型イージス・システム「イージス・アショア」の代替となる艦艇です。基準排水量は1万2000トン、速力は約30ノット(約55.6km/h)。動揺に強く、居住性も向上させる方針が示されています。乗組員は約240人となる見込みで、これまでのイージス艦より20%以上の省力化が図られます。
建造数は2隻で、1番艦は2024年8月23日に三菱重工業、2番艦は2024年9月18日にJMU(ジャパン・マリンユナイテッド)と建造契約を締結。1番艦は2027年度、2番艦は2028年度の就役を目指すとしています。
そして、ASEVの主要なセンサーとなるのが今回納入されたSPY-7です。SPY-7は、ロッキード・マーチンが開発した世界でも最新鋭の艦載レーダーで、従来イージス艦に搭載されてきたSPY-1レーダーと比べ、探知距離は3.3倍を誇るほか、飛来するミサイルの弾頭と囮弾頭やデブリなどとを識別することができるなど、探知精度も大きく向上しています。また、稼働中も修理が可能であるなど整備性も高いといった特徴もあります。
今回納入されたSPY-7はASEVの1番艦に搭載される予定で、今後はアメリカニュージャージー州にあるロッキード・マーチンの生産試験センター(PTC)で、日本への搬入に先駆けて4面すべてのアンテナの全面的なシステム統合とテストを引き続き実施するとのことです。
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