「ロングシートの新快速」なぜ誕生? “クロスシートばかりの路線”に異変 今後はどうなるのか JR東海に聞く

JR東海の東海道線で、ロングシートの315系電車による特別快速・新快速の運行が始まりました。どのような背景があるのでしょうか。

「ロングシートの新快速」どの時間帯に走ってる?

――なぜ東海道線でロングシートの特別快速・新快速の運転が始まったのでしょうか?

 東海道本線において311系(1989~1990年新製)の老朽化に伴い、安全性・安定性のさらなる向上などを実現した315系へ車両取替を行ったためです。これに伴いシート仕様も変更となっています。

――ロングシートの特別快速・新快速は、どの時間帯に運行しているのでしょうか?

 2025年7月1日時点では、平日の朝夕通勤時間帯を中心に上り列車3本、下り列車3本(計6本)を運転しています。

――315系による特別快速・新快速の運用は一時的な措置なのでしょうか?それとも今後も運行していくのでしょうか?

 特別快速・新快速の運用については、お客様のご利用状況や車両運用の都合などを勘案し設定しており、今後も運用する可能性はあります。

――今後、東海道線の特別快速・新快速で、ロングシートの315系と転換クロスシートの313系が連結して走ることはあるのでしょうか?

 現時点で、そのような特別快速・新快速はありませんが、今後についてはご利用状況や車両運用などを総合的に勘案し、設定する場合もあります。

――これまで転換クロスシート車両で運行されてきた東海道線(豊橋~大垣間)の座席形態は今後、どうなるのでしょうか?

 今後新製する車両の座席仕様については、決定していることはありません。

※ ※ ※

 ロングシートの特別快速・新快速は、2025年6月30日に長らく活躍してきた311系の定期運用が終了し、翌日からその運用に後継となる315系が入ったことで、誕生した形です。

 引退した311系転換クロスシートは車窓が見やすく、「青春18きっぷ」などを利用して乗車する人などからは好評を博していました。しかし、混雑時における収容力や利用のしやすさは、ロングシートに劣ります。ロングシートの特別快速・新快速は、現時点では朝夕ラッシュ時のみの運転にとどまっていますが、果たして今後、名古屋近郊の東海道線の座席形態はどのような変化を見せるのでしょうか。

【画像】これが「ロングシートの新快速」が誕生した理由です

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