人格持ったバイク開発へ ライダーと対話を重ねAIが成長 川重
川崎重工業が、人格を持ちライダーと意思疎通しながら成長するバイクの開発に着手。実用化は「数年以内」としています。
川重「かつてない新しい体験を提供」
川崎重工業は2016年8月25日(木)、人工知能(AI)を含む情報通信技術(ICT)を活用した、「ライダーとともに成長する人格」を持つ次世代バイクの開発に着手したと発表しました。
ソフトバンクグループの cocoro SB が開発したAI「感情エンジン・自然言語対話システム」を活用。ライダーの言葉から意思や感情を感じ取り、言語を通じて人と機械が意思疎通するというものです。このシステムの採用により「かつてない新しいライディング体験を提供」(川崎重工業)するといいます。
また、クラウド上のデータセンターに蓄積した車体や走行に関する川崎重工業独自の知見や、インターネットを通じた膨大なデータをもとに、適切な情報や安全、安心のためのアドバイスをライダーに提供するほか、AIの指示により先進電子制御技術を通じてライダーの経験やスキル、ライディングスタイルに応じたマシンセッティングを行うことも可能。意思疎通を重ねることで、バイクのAIはライダーの個性を反映したものに“成長”し、新しい楽しみ方が生まれるとしています。
川崎重工業の広報部によると、AIの活用は2015年5月ごろから検討をしてきたといいます。ライダーとバイクの“対話”に関してはまだ検討段階で、その方法もライダーのヘルメットと Bluetooth で通信したり、バイクにスピーカーを入れたりするなどの可能性があるとコメント。実用化の時期については「数年以内」としています。
【了】
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