「“トンデモない飛び方”する破壊的設計の超巨大飛行艇」その驚愕の全貌って? 開発終了が発表…幻に終わったそのコンセプトとは
残念…。
地面スレスレを飛ぶ「大型水上飛行機」
DARPA(国防高等研究計画局)が開発を進めていた超大型水上飛行機「リバティー・リフター(Liberty Lifter)」プログラムを2025年6月をもって中止したと発表しました。この機体は革新的なコンセプトを持っていましたが、飛ぶことはなく終わりそうです。どういったものなのでしょうか。

「リバティー・リフター」は、長距離飛行が可能で、かつ生産・運用コストを抑えた輸送用水上機の開発を目指すものです。最大の特徴は、翼状の物体が地面や水面近くを移動する際、それらのあいだに生じる空気流の変化に物体が影響を受ける「地面効果」を用いて、水面から100フィート(約30m)未満の超低空で飛行することができる仕様です。
設計はアメリカの航空機メーカー、ボーイング傘下のオーロラ・フライト・サイエンス(以下AFS)が担当しており、エンジンはプロペラ駆動のターボプロップを8発搭載。当初は100tの航空貨物を輸送することが想定されていましたが、のちに設計を見直し、C-17「グローブマスター(最大積載量77.5t)」へと下方修正されています。なお、2024年9月にAFSが発表した内容によると、その前段となる実証機の全幅は64.5mの大きさが想定されていたとのことです。
AFSは「リバティー・リフター」の飛行試験を2028年に開始予定でしたが、DARPAは「リバティ・リフターのコンセプトの実現可能性が証明されました」とし、このプログラムの終了を発表。「実証機を建造する代わりに、業界や国防総省の関係者と協力して、DARPAで開発された技術を活用したプラットフォームの迅速な配備を促進する」としています。
くだらない
<高橋雄幸 くだらない
↑アンタのコメントの方がくだらんぞ!
波浪警報が出たときはどうするの?
作戦を中止するの?
古くからある話ですね。1930年代にドイツの水上郵便機が大西洋を横断するため、やはり海面すれすれに飛んで地面効果で燃費を稼いでいました。専用の給油船と洋上で会合する仕組みでした。
同じころ、やはりドイツのドルニエDox飛行艇が、世界で初めて100人乗り飛行機として知られましたが、こちらはエンジン出力不足のため500メートルまでしか上昇できず、戦争中のプロペラ設計者で戦後は航空評論家・エッセイストとして知られた佐貫正男さんは、「あれは事実上、地面効果機に近い」と著書に書いたことがあります。となると、Doxが飛ぶ姿はこの記事の添付写真によく似ていたはずですね。
『地面効果翼機』は、旧ソ連で開発してましたね。『エクラノプラン』で調べると出てきます。