浜松だけの名物「空飛ぶ新幹線」見納めへ 本物の「D・E席」や時計も販売

JR東海・浜松工場だけの名物「空飛ぶ新幹線」がまもなく見納めを迎えるにあたり、無料の特別イベントが開催されます。これまで同工場の一般公開で見られたものとは違う内容になるほか、「D・E席」や刻印入り乗務員用時計といった初出品を含む、新幹線で使われていた本物の部品も販売される予定です。

浜松でしか見られない「新幹線名物」

 JR東海・浜松工場(静岡県浜松市)の“名物”である「空飛ぶ新幹線」が、もうまもなく見られなくなります。

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まもなく見納めになる浜松工場名物「空飛ぶ新幹線」。下から見上げる新幹線は新鮮なアングル(2016年7月、恵 知仁撮影)。

 浜松工場では、新幹線車両の大掛かりな検査(全般検査)にあたり、客室などがある車体部分と、車輪やモーターがある台車部分を分離、合体させるため、車体をクレーンでつり上げています。

 普段は地上を高速で走っている1両およそ25mもの大きな車体が宙に浮き、空中を移動する姿は非日常的で、迫力もあり、例年夏に開催される同工場の一般公開イベント「新幹線なるほど発見デー」では、この「空飛ぶ新幹線」の実演は高い人気です。

 新幹線車両の全般検査を行う施設はほかにもありますが、このようにクレーンを使ってつり上げているのは浜松工場だけ。「空飛ぶ新幹線」は同工場の“名物”になっています。

 しかし今後、クレーンではなくジャッキアップで車体と台車を分離、合体するよう検査方法が変更されるため、“新幹線唯一の名物”は見られなくなります。それを見られる今年の「なるほど発見デー」も、すでに終了しました。

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クレーンで台車から車体を上げ、またクレーンで台車に車体を載せる浜松工場(2016年7月、恵 知仁撮影)。

 ただ、まだその“名物”を見られるチャンスがあります。JR東海が2016年9月18日(日)と19日(月・祝)、その“最後の実演”として無料イベント「さよなら車体上げ・載せ作業実演」を開催するのです。

 JR東海によると、「なるほど発見デー」で見られる実演とは異なる“特別な形”を予定しているといいます。

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