「国鉄形気動車ぜんぶ置き換えます」←ここは例外!の路線とは 強味を活かせる“聖域” でも今後はどうなる?

国鉄形気動車の「王国」JR九州でも世代交代が進み、「長崎・佐賀地区は全て刷新」と発表されています。ただ、その“例外”となっている路線では、国鉄形が強みを生かせる「聖域」でもありました。

ははーん、ただのラッピング車両じゃないな

 これらはスクウェア・エニックスのロールプレイングゲーム(RPG)「サガ」シリーズと佐賀県が組み、佐賀県へ観光客を呼び込むコラボレーション企画「ロマンシング佐賀」のラッピング広告車両です。

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JR九州のYC1系。佐賀から長崎地区にかけての路線は、この車両に置き換えられている(大塚圭一郎撮影)

 シリーズ作品に名付けられた「ロマンシング サガ」と引っかけてロマンを感じさせる佐賀をアピールしており、車体にはゲームの登場キャラクターが佐賀市の嘉瀬川河川敷で毎年秋に開かれる「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」を訪れる様子などが描かれています。

 ラッピング広告は唐津線と筑肥線の山本(唐津市)―伊万里間を走る唐津車両センター所属のキハ47形とキハ125形に施され、2022年10月に運行が始まりました。JR九州関係者は「『サガ』シリーズのファンが乗りに来るなど大きな反響がある」と説明します。

 この話を聞き、筆者は良い意味でしたたかな佐賀県の戦略を垣間見ました。

 唐津線の唐津―久保田間は2023年度の平均通過人員(旅客輸送人キロ÷営業キロ÷営業日数)が1861人/日で、JR九州は「当社が目安としている2000人/日をやや下回っているものの、このまま存続できるレベルに達している」と見なします。

 一方、唐津線に直通する筑肥線の唐津―伊万里間は23年度に224人/日と、JR九州の線区別で下から4番目。「伊万里と唐津の往来が少なく、途中駅と伊万里または唐津の間でぽつぽつ利用されているだけ」(地元関係者)なのが実情です。

 佐賀県側が実施している「ロマンシング佐賀」のラッピング広告は、観光客を含めた利用促進につながるだけではなく、2023年度の営業損益が3億9400万円の赤字だった唐津―久保田間、1億5700万円の赤字だった唐津―伊万里間の一部を事実上補填して地元の足を守る一石二鳥の効果が期待できます。題材のゲームさながらの緻密な攻略法に感心しました。

【こりゃまだムリ…】これが“置き換えられない”キハ47です(写真)

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コメント

1件のコメント

  1. 熊本地区のJR車両の外装には何も独自性を施されない点で、他地区より冷遇されてる、と感じるのだがな(-""-;)

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