「欧州の国際線超特急」、日本のとどう違う? 「荷物置くところない…」問題などは起こらないのか

欧州を走る「ユーロスター」は、国際線を行き交う高速鉄道と、日本の新幹線とは大きく異なる存在です。乗客の貨物の搭載スペースなど、どのように異なるのでしょうか。

「ファーストクラス」の上がある?

 欧州を走る「ユーロスター」は、フランス・パリとイギリス・ロンドンを約2時間半で結ぶ便利な高速鉄道です。その様子は日本の新幹線とはどのように異なるのでしょうか。高速鉄道にも関わらず「国際線」。たとえばそうなると、多くの乗客が大きなスーツケースを持ち、荷物棚は手狭になる可能性はないのでしょうか。このほど乗る機会があったので、実際にその様子を見てきました。

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ホームからみた「ユーロスター」の車両(加賀幸雄撮影)。

 乗車したのは午前11時過ぎにパリ北駅を発車し、ロンドンのセント・パンクラス駅へ向かう「ユーロスター」でした。乗車券は約4か月前にインターネットを使って日本で購入し、選んだのはファースト・クラス。足元が広く温かい食事が提供されますが、購入時の運賃は約2万4000円とセカンド・クラスの約2倍でした。

 ファースト・クラスにはさらに上の「プレミア」がありますが、2つ星のミシュランシェフ監修の食事の提供やVIPラウンジを使えるなど豪華なサービスが付くものの、料金は一気に3倍近い約6万5000円となります。

 さすがに手が出ず“一般”のファースト・クラスで購入しましたが、その際に氏名の入力をアルファベットで一文字誤ってしまいました。旅客機では搭乗券の誤記載はトラブルにつながります。そのため、気が気ではなくすぐに日本の問い合わせ先にメールで連絡したところ、パスポートの番号に誤りがなければ問題はないとのことでした。

 そして当日、パリ北駅で構内の2階にある乗車ターミナルにて出国審査と荷物のX線検査を行い、待合室へ。心配した乗車券の氏名の誤記載も問題にならず、待合室で周囲の乗客の荷物を見れば大型のスーツケースを持つ人は多く見られたものの、昨今の訪日観光客に見かける大型のスーツケースを2個も引く人はさほどいませんでした。

【写真】日本の新幹線とは違う!これが「ユーロスター」客室の様子です

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