「そうかえん」に見た自衛隊の「課題」 現代戦に必要なものとは

毎年恒例の富士総合火力演習「そうかえん」。2016年も、昨今続く陸海空自衛隊が協力し島しょ防衛にあたるシナリオでしたが、そのなかで自衛隊が現代戦に対応するために必要な、とある課題が見えてきました。

雲の上のF-2に見えた、自衛隊のとある「課題」

 補足のひとつに、レーザーで使用されている赤外線は、薄い雲ならばともかく分厚い雲は透過しないという点があります。今回のように厚い雲が出ている状態では当然、LJDAMはレーザー照射点を検知できないので、実際にはレーザー誘導をされません。

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「レーザーJDAM(LJDAM)」レーザー/GPS/INS誘導爆弾。レーザー照射の支援があれば、爆弾はほぼ確実に命中する(写真出典:アメリカ空軍)。

 ただし雲の上からの爆撃は、まったく不可能というわけではありません。昨年度よりF-2に対し、自衛隊デジタル通信システム「JDCS(F)」というネットワークへの加入能力付加が始まっており、これに対応した機体ならばレーザー照射が検知不可能だったとしても、地上から目標の座標データを取得し、LJDAMにその座標をセットすることで雲の上から爆撃することができます。

 このときLJDAMは、GPS衛星によって計測した自分の位置と標的の位置を参照し、誘導しています。その命中精度は、レーザー誘導時は直径3mの円内に半数が着弾するのに対し、GPS誘導の場合は直径10m、GPS衛星の電波も失探した場合は慣性航法誘導で直径30mになります。その威力は自衛隊が保有するあらゆる武器のなかで最も強力で、陸上自衛隊の主要火器である155mmりゅう弾砲およそ5発ぶんに匹敵します。戦車の破壊には直撃が必要になりますが、半径200mにLJDAMの破片が飛び散るため、そのほかの車両ならば慣性航法誘導時でもほぼ確実に撃破できるでしょう。

 よって、先述の「会場での説明」は、観客へのわかりやすさを優先したと思われます。

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コメント

4件のコメント

  1.  そろそろ中共と実戦前提に軍備整える時期だ。英国に倣い核ミサイル搭載原潜3隻配備も具体化すべきだ。近い将来には米軍を宛てに出来なくなるのだから。

  2. 法改正を先に完了しておかないと!どんな最新最強兵器を装備しようと相手さんが最初の一発を撃ってこないと撃てませんから。て言うんじゃ舐められて当たり前ですから。

  3. 時代がどう変わっても、最後は剣付鉄砲小脇に抱えて銃剣突撃ってんじゃないだろうね。

  4. 現地参加者です。

    全プログラムが滞りなく進行

    はされておりません。実際には、厚い雲のため、空挺団の降下が中止になりました。

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