「またあの車種だ!」荒い運転、やけにノロい運転… 車種ごとに「運転特性の違い」はあるのか? 実は“当然”のこと?
「あのクルマ、ノロいなあ……」と思うのは、たいてい同じ車種――このように映るケースがあるかもしれません。では、車種ごとに異なる運転特性は実際に存在するのか、専門家に聞いてみました。
ある一定の車種に乗ることで、行動や気分が変わるドライバーも…
さらに、島崎先生は「一定のクルマに乗ることで、ドライバーの行動や気分が変わることもある」といいます。
「たとえば、大きなクルマや高級車に乗ると気が大きくなったり、運転が上手くなったように感じたりするようなケースです。これに関しては、周囲のクルマや人の反応が変わることも大いに関わっています。
高級車や大きいクルマに乗っていると道を譲られるとか、逆に軽自動車に乗っていると他車に割り込まれやすくなるなど、周囲の振る舞いが変わることで、乗っている本人の態度も変えてしまうことがあるのです。この点は『車種ごとに異なる運転特性』というより、結果的に起こりうる現象のようにも考えられます。
また、ドライバーのなかには『実際の自分』ではなく『なりたい理想の自分』をクルマで表現しようとする人もいます。たとえば、収入に余裕がないのに高級車や大型車を無理して購入し、『自分はそういう存在なんだ』と示そうとするようなケースです。そういった“理想を演じる”ドライバーにも共通する運転特性はありそうで、これもまた結果的に『車種ごとに異なる運転特性』となっているように思います」(島崎先生)
「車種ごとに異なる運転特性」はあくまでも「傾向」
一方、島崎先生は「特定の車種のドライバーの行動や運転スタイルを確定させられるものではない」とも強調します。
「『車種ごとに異なる運転特性』というのはあくまでも『傾向』です。冒頭で触れた通り、ある程度、乗り手の『属性』『性格』が乗っている車種に反映される部分はありますが、『絶対にそうだ』と言い切れないのも事実です。車種ごとに断定的なレッテルを貼ったり、先入観を持ったりせず、あくまでも“そういう傾向がある”ものとして考えていただきたいです」(島崎先生)
確かに、ファミリーカーでもとんでもなく荒っぽい運転のクルマを見かけたり、逆にノロノロとゆっくり走っているスポーツカーを見かけたりすることも稀にあります。島崎先生が語るように「車種ごとに異なる運転特性」はあくまでも「傾向」。そう考えながら、他のクルマとの協調性を忘れずに、安全運転を心がけたいですね。
Writer: 松田義人(ライター・編集者)
1971年、東京都生まれ。編集プロダクション・deco代表。バイク、クルマ、ガジェット、保護犬猫、グルメなど幅広いジャンルで複数のWEBメディアに寄稿中。また、台湾に関する著書、連載複数あり。好きな乗りものはスタイリッシュ系よりも、どこかちょっと足りないような、おもちゃのようなチープ感のあるもの。
企業がユーザーを考慮するとあるが、それは当然だろう。車種によって乗り手の傾向が類似してくることも当然だ。僕は以前から「クルマが人を選ぶ」と主張してきた。なぜプリウスはこんなに交通法規違反も事故も多いのか?単なる台数だけでは絶対にない。なぜアルベルは右車線を恫喝運転するのが?アルベルだけではないが、外車全般、ハイエース含むミニバン全般に当てはまる。これには別の理由がある。作り手の精神構造が買い手を呼び込む(共感する)のだ。つまり「類は友を呼ぶ」のである。だから企業によって色合いが出る。
例えば50キロ制限の道で70キロで流れてる時、70キロで流れに乗るのがいいのか自分が50キロを守って流れを50キロに抑えるのがいいのか
スイス歩は坂道で下がってくる