「新幹線の骨」も 見納め「空を飛ぶ新幹線」徹底リポート
国内で唯一、JR東海の浜松工場でしか見られなかった、検査で「空を飛ぶ新幹線」。それが見納めになることから、「さよなら 車体上げ・載せ実演」イベントが行われました。普段とは違う新幹線の姿、そしてトリビアが多数披露されたその内容をリポートします。
「少なくとも3年に一度、空を飛ぶ」新幹線
「ただいまより『車体上げ・載せ作業』の実演を行います。みなさん、右のほうをご覧ください。クレーンを操作してくれるのは、浜松工場のオオイシさんとキタジマさんです。拍手をお願いします!」
JR東海の女性社員による司会で、「さよなら実演」は始まりました。この時点で、N700A新幹線先頭車の車体は地上にあります。
「車体をふたつのクレーンでつり上げています。ふたりがそれぞれのクレーンを操作していますので、息を合わせて、少しずつ調整しながら上にあげています」
まず、車体が垂直に持ち上がりました。そして少し横(南側。写真では向かって右側)に移動したのち、前方に用意されている台車の上に載るべく、空中を前に飛び始めます。
「それでは、車体を移動します。みさなんのほうにゆっくりと動いていきます。先ほどのつり上げ作業はふたりでクレーンを操作していましたが、前後左右の動きはスイッチを切り替えて、ひとりで行っています」
「さて、いったん車両が停止いたしました。写真を撮りながらでけっこうですので、私の話もすこしだけ聞いて下さい」
そうしたアナウンスのあと、「少なくとも3年に一度、空を飛ぶ」ことの説明が始まりました。
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