「新幹線の骨」も 見納め「空を飛ぶ新幹線」徹底リポート

「絶対にはがれない」と言っていいレベル

 車体が元の位置へ、再び“空を飛んで”戻っていくなか、次のような説明も行われています。

「改めて新幹線の顔をご覧ください。お気づきの方も多数おられると思いますが、今日の新幹線の先頭部分にはカバーが付いていません。この先頭部の中に目を向けていただきますと、新幹線と新幹線をつなぐための連結器を見ることができます。通常、東海道・山陽新幹線では先頭車両同士をつなぎ合わせることはありませんので、この先頭車両の連結器をご覧いただけるのも、非常に珍しいことです」

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普段は見られない東海道・山陽新幹線の先頭車両にある連結器(2016年9月、恵 知仁撮影)。

 例年の一般公開イベントにおける実演はカバー付きですが、今回の「さよなら実演」は特別にそれがない状態で実施され、この点でも貴重な姿を見ることができました。

 ちなみにもうひとつ、例年の一般公開イベントとは異なる点がありました。

「いつもは側面に『N700A』というシールが貼ってあるのですが、今日の車体には貼ってありません。いまご覧いただいている車体は工場できれいに洗われて、磨かれたあとに塗装を終えたばかりなんです。本来は、シールを貼ってから『上げ載せ作業』を行うのですが、今日は特別にシールがない状態でつり上げられています。ちなみに、シールといっても普通のシールではなく、絶対にはがれないといってもいいぐらいの特殊なシールだそうです」

 ちなみに車両の塗装は、青色から先に行うそうです。「美術の授業では薄い色から塗ると習った記憶がありますが、新幹線の塗装は逆なんですね」というコメントとともに、会場で紹介されました。

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