「新幹線の骨」も 見納め「空を飛ぶ新幹線」徹底リポート

国内で唯一、JR東海の浜松工場でしか見られなかった、検査で「空を飛ぶ新幹線」。それが見納めになることから、「さよなら 車体上げ・載せ実演」イベントが行われました。普段とは違う新幹線の姿、そしてトリビアが多数披露されたその内容をリポートします。

特別な形で行われた「さよなら実演」 普段は見られない新幹線の姿

「この『上げ・載せ作業』とは浜松工場で行う『全般検査』とよばれる、車両を解体して隅々まで検査や修繕を行い、最後に組み立てる検査の一部で、新幹線の台車と車体を切り離す作業です。ちなみにこの全般検査は、車両の走行距離が120万㎞に達する前、もしくは36か月以内に1度の頻度で行います。つまり(JR東海の)どの新幹線も、少なくとも3年に一度はこの『車体上げ・載せ作業』でつり上げられてきたってことになります」

 そしてつり上げられた車体は、再び空中を移動し始めます。

「とても迫力がありますね! まさに『空を飛ぶ新幹線』です! カメラやビデオをお持ちのお客さま、このチャンスを逃さずに撮影して下さい!」

 ここで合わせて、今回の「さよなら」イベントだけの特別な見どころが紹介されました。

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床下の機器が外され、骨組みのようなものも見えるN700A(2016年9月、恵 知仁撮影)。

「車両が近くに来た際には、ぜひ車両の下側、おなかの部分にもご注目下さい。私たち社員でも、普段は車両の下を見ることはできませんし、それだけでも珍しい光景なのですが、今日は普段、お客さまがご覧になっている新幹線と違い、床下機器が取り外されています。よくご覧いただきますと新幹線の車体部分に、私たちの体でいえば骨にあたる部分が見えると思います。本当に貴重な機会です」

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床下の機器が外され、骨組みのようなものも見えるN700A(2016年9月、恵 知仁撮影)。

 駅などで見る東海道新幹線の車体は、その床下に走行に必要なものなど、さまざまな機器が取り付けられています。今回の実演ではそれらが取り外され、“車体の骨格”的な部分が見えていたのです。

 例年夏に行われる浜松工場の一般公開イベント「新幹線なるほど発見デー」では、床下機器を取り付けたまま、いわば普段の新幹線に近い状態でこの実演が行われます。しかし今回の「さよなら実演」では特別に、床下機器がない状態で実施。珍しい光景を見ることができました。

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