「新幹線の骨」も 見納め「空を飛ぶ新幹線」徹底リポート

国内で唯一、JR東海の浜松工場でしか見られなかった、検査で「空を飛ぶ新幹線」。それが見納めになることから、「さよなら 車体上げ・載せ実演」イベントが行われました。普段とは違う新幹線の姿、そしてトリビアが多数披露されたその内容をリポートします。

新幹線の飛行高度は?

「さて改めて、クレーンを操作しているふたりにもご注目下さい。車体をつり上げる作業は、ふたりがそれぞれのクレーンを操作していますが、車体載せ場所まで進むときには、車体の前側にいるほうが安全を確認し、後ろ側にいるほうがクレーンを操作しています。安全確認は、前方に障害物がないか確認したり、ほかの作業員が進路に入ってこようとする場合は待ってもらったりと、常に気を配っています。後ろ側のほうはクレーンを安全に動かすため操作に集中しています」

 そして、車体が用意されている台車の近くに到着。横(北側)に少しずらして、台車の上に車体を載せる作業へ入ります。

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台車の隣まで飛んできたN700Aの車体。ここから横に台車の上(北側)まで移動させる(2016年9月、恵 知仁撮影)。

「これから車体を北側へ移動させますが、下に置いてある台車に車体がきちんと載るように戻していきます。ここで位置がずれてしまうと、車体を下げたときにうまく台車に載りません。技術と経験が必要な、とても難しい作業なのです」

 台車の上に車体がピッタリ来たところで、今度は下げる作業です。

「車体を下げる作業は、ふたつのクレーンをふたりの作業員がそれぞれ操作して行います。通常の検査ではこのあと、車体と台車との結合作業を行うため、細かい位置あわせが必要です」

 車体載せの際は細かい位置あわせのため複数名が台車周辺にスタンバイし、位置をクレーンを操作する人に伝えながら、作業を行っているといいます。

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台車の上に車体が載り、「車体載せ」が完了(2016年9月、恵 知仁撮影)。

 見事、台車の上に車体が載り、「車体載せ」が終了しました。つづいて再び車体を上げ、空中をバックさせて最初の位置まで戻す実演が行われます。

「作業に使用しているクレーンについて、かんたんにご紹介します。このクレーンは1台で30tまでつり上げることができ、ご覧の通りそのクレーンを2台使って、新幹線を1両ずつつり上げています。なお、つり上げる高さは2.3mほど。つり上げられている先頭車両の長さは約27mです」

 ちなみにN700Aの重量は、車両によっても異なりますが、台車込みで1両おおよそ40t程度です。

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