【空から撮った鉄道】延伸に新駅構想まで 再開発で大阪は劇的チェンジ!? 「淡路要塞」も良く見りゃ変わった!
2025年4月、大阪市内を中心に鉄道に関連する再開発地点を巡りました。阪急淡路駅、森之宮の車両工場跡地、大阪モノレールの延伸、うめきた2期再開発などです。約1年でどのような変化が見られたでしょうか。
この記事の目次
・昭和末期から進行する淡路駅の高架プロジェクト
・1年でどんな変化があった?
・門真市駅から南へ延伸計画のある大阪モノレール
・万博対応が終わったら…? 跡地に新駅構想
・貨物駅も記憶の彼方に… 大変貌を遂げた「うめきた」
・淀川の河口でも何やら工事中
【画像枚数】全22点
昭和末期から進行する淡路駅の高架プロジェクト
大阪市内を中心とした鉄道は、再開発や延伸事業があちらこちらで進行中です。2025年上半期のトピックとしては、大阪・関西万博アクセス交通である大阪メトロ中央線の夢洲駅延伸で、その模様はすでにお伝えしたとおり。今回はそのほかに点在する再開発事業と延伸区間を紹介します。
まずは『空から撮った鉄道』で2回紹介した、阪急淡路駅周辺の「阪急京都線・千里線連続立体交差事業」です。簡単におさらいすると、阪急京都線ならびに千里線の淡路駅を中心として、約7.1kmの地上区間を高架化。17か所の踏切を廃止します。高架化によって、南北で分断された市街地の往来が活発となり、京都線と千里線を上下線別の多層式構造とすることで、現行の平面交差の線形がなくなり、列車待機による遅延が解消されるというものです。

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Writer: 吉永陽一(写真作家)
1977年、東京都生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業後、建築模型製作会社スタッフを経て空撮会社へ。フリーランスとして空撮のキャリアを積む。10数年前から長年の憧れであった鉄道空撮に取り組み、2011年の初個展「空鉄(そらてつ)」を皮切りに、個展や書籍などで数々の空撮鉄道写真を発表。「空鉄」で注目を集め、鉄道空撮はライフワークとしている。空撮はもとより旅や鉄道などの紀行取材も行い、陸空で活躍。日本写真家協会(JPS)正会員、日本鉄道写真作家協会(JRPS)会員。