「国道」を名乗るフェリー大盛況!? まさに“海の国道”な四国・九州の最短航路、なのに豪華すぎる…!

愛媛の西端・佐田岬半島の三崎港と大分の佐賀関港を結ぶ国道九四フェリーは、四国と九州を結ぶ最短航路です。どのような利用をされているのか乗船してみました。

船は小さいけど豪華

 愛媛県西部で、50kmにわたって西側に突き出す佐田岬半島は、「日本一細長い半島」といわれています。半島を縦断する国道197号は「佐田岬メロディーライン」と呼ばれていて、景色も良いことからドライブコースとしても人気です。

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国道九四フェリー「涼かぜ」(安藤昌季撮影)

 その先端にある三崎港から、大分県の佐賀関港までは距離にして約30kmと近く、古くから四国と九州は海を隔てた交流をしてきました。

 三崎港と佐賀関港の間にフェリー航路が開設されたのは、1969(昭和44)年のこと。当初は低料金化のために日本道路公団が運航権を持ち、民間の国道九四フェリーに運航を委託していました。この航路は国道197号の海上区間であり、そのことを会社名から体現しています。

 1987(昭和62)年に佐田岬メロディーラインが開通し、利用者が急増。1隻1日3往復から3隻1日最大17往復まで増え、翌1988(昭和63)年には日本道路公団が運航権を国道九四フェリーに譲渡して、現在に至ります。

 船名は「ニュー豊予」「シャトル豊予」でしたが、2016(平成28)年に新造船「遊なぎ」が就航した際、「ニュー豊予3」が「遥かぜ」に、「シャトル豊予」が「速なみ」にそれぞれ変更されました。2021年就航の新造船も「涼かぜ」と命名され、船名の統一感が意識されています。

 人気の国道九四フェリーですが、愛媛側から徒歩利用の場合は三崎港までバスに乗る必要があります。ただし松山駅→三崎港の直通便はフェリーに乗り継いでも佐賀関港からのバスがありません。

 八幡浜駅発は1日2便のみ。このうち明るい時間帯に移動できるのは、八幡浜駅12時15分発の伊予鉄南予バスに乗り、三崎港14時30分発の国道九四フェリーに乗り継ぐ行程のみになります。八幡浜駅発のバスの乗客は、筆者(安藤昌季:乗りものライター)を含めて3人のみでした。

 三崎港は観光地としても美しく整備され、飲食も可能でした。14時30分発の便は、新鋭船「涼かぜ」です。総トン数1148トン、航海速力16ノット(29.6km/h)、旅客定員292人、乗用車57台の積載能力を有します。2025年11月の月曜でしたが、多くの乗船客がいて驚きました。

【快適!】これが国道九四フェリーの船内です(写真)

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