日の丸フリゲートが選ばれた裏で…豪州の哨戒艦計画がボロボロな件 仕様変更にメーカー撤退 日本は「乗り越える覚悟」あるか

日本が設計した新型FFMが選定され、一躍注目を集めている日豪の防衛協力。しかしその裏で、豪海軍の哨戒艦計画は迷走を極めています。アルミ船体の亀裂、工期の遅れ、そしてメーカーの撤退まで。日本が学ぶべき教訓とは何なのでしょうか。

世界屈指の排他的経済水域を守るために

 オーストラリア国防省が次期汎用フリゲートに、もがみ型護衛艦の能力向上型(新型FFM)を選定したことで、一躍注目を集めるようになったのは記憶に新しいところでしょう。

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2025年11月13日、JMU横浜事業所磯子工場で進水した哨戒艦「さくら」(深水千翔撮影)

 じつは同国は世界第2位の排他的経済水域(EEZ)を有しており、本土と周辺離島だけでも820万平方キロメートルと非常に広大です(1位はアメリカ)。そのエリア内に豊富な天然資源を抱えるオーストラリアにとって、領土・領海を守り、海洋権益を確保し続けるためには、一定以上の海上戦力が必要です。

 そのため、オーストラリア海軍は軍事的な活動だけでなく、漁業保護や入国管理、税関、麻薬取締り活動など、日本では海上保安庁が担っているような役割も受け持っています。

 加えて国境警備では、追跡、阻止、停船、立ち入り検査を含む法執行活動にも従事しており、場合によっては乗組員や乗船客の逮捕や貨物の押収なども、平時においても行っています。

 近年は海上からの不法移民と密輸、人身売買の阻止を目的とした軍・警察・国境警備隊による合同作戦「オペレーション・ソブリン・ボーダーズ(主権国境作戦、OSB)」に加わるとともに、違法操業の取り締まりや、パプアニューギニア、フィジー、ソロモン諸島といった太平洋島嶼国へのプレゼンス維持(親善訪問や災害救援)なども実施しています。

 そこで、こういった任務に高価なイージス艦やフリゲートを投入するには費用対効果が悪いため、安価で稼働率の高い専用の哨戒艦艇を早い段階から調達し、運用してきました。

 オーストラリア海軍は2026年1月現在、大型のアラフラ級哨戒艦と小型のエボルブ・ケープ級哨戒艇を主な哨戒戦力として運用しています。

 これまで使われていたアーミデール級哨戒艇は、国境警備と漁業哨戒というオーストラリア海軍特有の任務に合わせたアルミ合金製の艦艇として導入が決まりました。全長は56.8m、満載排水量は約300トンで、速力は25ノット(46.3km/h)を発揮可能。固定装備として25mm機関砲1基と12.7mm機関銃2丁を備えます。

【ヘリが入らない!?】さくら型哨戒艦の後ろやマストの形状をイッキ見!(写真)

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コメント

2件のコメント

  1. 記事の内容と最後の一文の繋がりが分からない。

  2. 豪海軍の運用構想がブレているのが問題でしょうね。

    さくら型哨戒艦は平時における運用を旨とし乗員数と建造コストを押さえ、多様な任務に対応するためスペースと重量に余裕を持たせる、という海自のコンセプトがハッキリと読み取れます。

    マニアからは武装が貧弱だと叩かれてますが…

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