まるでCG? 異形の駆逐艦「ズムウォルト」まもなく就役 特異な姿、背景にその任務

2016年10月、これまでの水上艦とは一線を画す姿をした、アメリカ海軍の駆逐艦が就役します。まるで、ひと昔前のCGがそのまま実物になったようでもある異様な形、背景にはその艦の任務がありました。またその姿、日本でしばしば見かけるようになるかもしれません。

「ズムウォルト」は日本へ 各地で見られる可能性も

「ステルスの理論」は、これまで数千年にわたり蓄積されてきた、「海上を航行するための理論」とはまったく無関係です。そのためステルスをあまりに重視すると、風や波による転覆を防ぐ「復原性」などの航行性能や使い勝手、または多様な任務を可能とする汎用性など、「船としての機能」を犠牲にしなくてはなりませんでした。また、艦艇のステルス化は航空機ほど絶大な効果は無いとみられるため、優先度がそれほど高くなかったことも大きいといえます。

「ズムウォルト」もまた、そのステルス性のための「犠牲」をともなっており、現行のアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦に比べて対空戦闘能力、対潜戦闘能力が劣るなど、汎用性はかなり割りきっています。ただ一方で、2門備えている大口径の主砲155mm先進ガンシステム(AGS)や、80セルの先進垂直発射システム(AVLS)を搭載するなど、「対地攻撃重視」という従来の艦艇とはまったく違った思想で設計されており、それがあの異様な姿を現実のものとした、ともいえます。

 時期は未定ですが、「ズムウォルト」は将来的に長崎県佐世保市の在日米軍基地へ配備されることが決まっています。米軍の艦艇は友好のため、各地へ寄港することが多いので、奇々怪々な姿で日本中を驚かせる日は、そう遠くのことではないかもしれません。

【了】

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コメント

5件のコメント

  1. こんな感じの乗務員女子だらけな艦が活躍するアニメがあったような。

    実物?はまだなかったんですね。

    • 皮肉にも潜水艦では実現しそうですが。

  2. 1頁>本来「ステルス」とは、相手に発見されにくいようにする技術やメカニズムを意味します。

    3頁>「ズムウォルト」は日本へ 各地で見られる可能性も

    くすくす

  3. 古のワシントン海軍条約(本来単にワシントン条約。ただし同名別内容の存在を考慮してあえて海軍を追記)なら、基準排水両の時点で立派な主力艦。ロンドン海軍条約(こちらも本来ロンドン条約)なら主砲の口径で軽巡洋艦扱い。いずれにしても駆逐艦という艦種は妥当ではない。ついでに短魚雷もCIWSもないし乗員も少なくダメージコントロールも機械頼りだし、上部構造物がプラスチックだから被弾や被雷の際どうなるかわからない。少なくとも単艦行動は極めつけに危険、という意味でも駆逐艦という名前は不当。あえて当てはめるならかつて存在した火力支援艦(LSF-1キャロネードのみ)とすべき。

  4. 的のレーダー方向に艦首を向けたらほとんど反射波が出ないような形状だな。

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