「ウインカーを出さない」運転の“理由”は何なのか 「ローカルルール化」してしまった県もある?
クルマを運転するうえで、周囲の車両や歩行者に自車の動きを伝える重要な役割を担っているのがウインカーです。しかし、なかには意図的に「ウインカーを出さない」「曲がる直前まで使用しない」ドライバーも散見されます。
理解できない! ウインカー「出さない派」の “言い分”とは
クルマを運転するうえで、周囲の車両や歩行者に自車の動きを伝える重要な役割を担っているのがウインカーです。しかし、一方でウインカーを出すことが「カッコ悪い」と考えるドライバーや、そもそも「ウインカーを出す意味が分からない」というドライバーも少なくないようで、ネット上ではウインカーを巡り、しばしば“炎上”も起こっています。

そもそもウインカーでの合図は、右左折や車線移動、そのための幅寄せなどの際に行うことが道路上でのルールです。道路交通法施行令第21条では、合図のタイミングは「右左折の30m手前」あるいは「車線変更や幅寄せをしようとする3秒前」と定められています。
ではウインカーを出さない、あるいは出すのが遅いドライバーには、どのような“言い分”があるのでしょうか。
ウインカーを出すことが「カッコ悪い」と考えるドライバーの心理として、代表的なのが「運転が下手だと思われたくない」というものです。ルールを守った安全運転は、下手な運転どころか最も理想的な運転スタイルですが、残念ながらこのような考えからウインカーを極力使いたくない、というドライバーは一定数存在するようです。
また、都内のある教習所のインストラクターによると「ウインカーをルール通り使用する=カッコ悪い」と考えるドライバーは、若い人や初心者よりもベテランに多いと指摘します。なかには、講習などで「親や勤め先の上司から『そんなに早くウインカーを出さなくていい』と言われた」と話す若いドライバーもいるとのことで、このような運転スタイルが、悪い慣習として下の世代に伝わっている可能性もあります。
さらにネット上を見ると、「ウインカーを出さなくても、曲がることぐらいわかるでしょう?」といった意見を持つ人や「周りのクルマに動きを読まれるとカッコ悪い」などと考えるドライバーに出会ったという投稿も。ウインカーは前述の通り、自車の動きを周囲に知らせる装備ですので、このような考え方は本末転倒とも言えます。
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