自転車の事故類型で最も多い「出会い頭の衝突」、ヘルメット無し衝撃17倍

自転車同士による出会い頭の衝突事故を想定したテストをJAFが実施。ヘルメット着用の有無で頭部への衝撃がどれほど異なるか、比較検証しました。特に子どもを乗せている場合、より注意が必要です。

実験の結果は…? 幼児は「570」以上で頭蓋骨骨折の可能性

 実験の結果、HICの値は、後席子供ダミーのヘルメット着用ありが「949」だったのに対し、着用なしはおよそ17倍の「1万5951」でした。「HIC」は幼児では570以上、成人では700以上の場合、頭蓋骨骨折となる可能性があるといいます。

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子供ダミーの頭部損傷基準値(HIC)は、ヘルメット着用の有無で値がおよそ17倍も異なる結果に(画像出典:JAF)。

 なお、母親ダミーはヘルメット着用の有無にかかわらずHICが200台でしたが、JAFによると、自転車事故は状況によって転倒の形態などが大きく異なるため、受傷部位や衝突対象で結果が変わる場合があるとのこと。

 またJAFはヘルメットについて、「万能ではないが、最も重要な頭部を守るための唯一の安全装備である」とし、着用することで事故や転倒時における頭部の被害を軽減できるとしています。特に子供は骨の発達が未熟で、より骨折しやすいことから、自転車に乗るときは必ずヘルメットを着用するよう呼び掛けています。

【了】

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