【空から撮った鉄道】100年に一度の「山手線丸見え」戦前の構造物も見納め迫る? 空から見た“今だけの渋谷”

東京都心のターミナル駅再開発事業の最たるものは渋谷駅、品川駅、新宿駅です。上空から定点観測していると工事の進捗状況と駅の変化が見えてきます。今回はこのうち、渋谷駅を紹介します。

この記事の目次

・今だけ! 渋谷駅「山手線丸見え」の光景

・山手線の上に残る戦前の構造物も、もうすぐ見納め?

・駅の上に「空中回廊」出現へ

【画像枚数】全8点

今だけ! 渋谷駅「山手線丸見え」の光景

 私は一年に何度か、東京の渋谷をメインとして品川・高輪地区、東京、新宿の駅再開発状況を空撮しています。2025年の上半期撮影は、6月に実施しました。特に月日は定めていませんが、渋谷駅西口の旧東急東横店西館と南館ビルがほぼ解体されたタイミングです。ビルの解体によって、南館の後ろにあったJR山手線のホームが露出し、今まで見たことのない渋谷駅の光景が見られます。

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西側の道玄坂方向から渋谷駅を見る。旧東急東横店西館と南館ビルはほぼ解体された。東京メトロ銀座線の回送線路は左側へ移設済みで、旧橋桁が取り残されている(矢印部分)。JR山手線を覆いつつあるのは「渋谷スクランブルスクエア中央棟」の部分となる(2025年6月、吉永陽一撮影・加工)

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Writer:

1977年、東京都生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業後、建築模型製作会社スタッフを経て空撮会社へ。フリーランスとして空撮のキャリアを積む。10数年前から長年の憧れであった鉄道空撮に取り組み、2011年の初個展「空鉄(そらてつ)」を皮切りに、個展や書籍などで数々の空撮鉄道写真を発表。「空鉄」で注目を集め、鉄道空撮はライフワークとしている。空撮はもとより旅や鉄道などの紀行取材も行い、陸空で活躍。日本写真家協会(JPS)正会員、日本鉄道写真作家協会(JRPS)会員。

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