韓国上空を飛ぶ「日の丸」、どの機がふさわしい? 軍用機だからこそ担える「役割」とは

「日の丸」付きでも角が立たないのは…?

 可能性として最もありえるのは、C-130HやKC-767といった輸送機です。今年4月に発生した最大震度7の熊本地震においては、韓国空軍C-130が支援物資を搭載し熊本空港へ着陸しています。

 今後、韓国国内において大災害が発生した場合、航空自衛隊輸送機が韓国へ支援物資を届けるというならば、「同等の支援をもって恩に報いる」という意味でも、礼儀を重んじる韓国のお国柄から比較的受け入れやすいでしょう。

 ただし、それでも反対は存在するでしょう。2013年の中国四川大地震では自衛隊機派遣を断念しており、とうの日本でさえも、今年4月に飛来した韓国空軍機に対して批判的な言葉を投げかけた日本人が存在しました。

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航空自衛隊「ブルーインパルス」。自衛隊機を友好のため海外派遣するにあたって、最適な機体のひとつといえる(関 賢太郎撮影)。

 輸送機以外では、航空自衛隊のアクロバットチーム「ブルーインパルス」が最適でしょう。「ブルーインパルス」が使用するT-4は練習機なので、日の丸がついていてもそれほど角が立ちません。

 そして多くの軍のアクロバットチームは、友好関係構築のために、他国のエアショーへ訪れることも任務のひとつとしています。アメリカ空軍「サンダーバーズ」は頻繁に来日しており、最近では2004(平成16)年、2009(平成21)年に「ブルーインパルス」と肩を並べて展示されました。「ブルーインパルス」も1997(平成9)年に渡米、現在のところ唯一となる海外での飛行を実施しています。

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コメント

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2件のコメント

  1. どんな機体もNGでしょう。逆に国内を韓国軍の戦闘機が飛ぶ話が出ても、右翼たちが大暴れするのがオチです。

    • 自分もそう思います。
      妄想話は御自分のブログかツイッターでやられた方が良いかと。