他の新幹線とつながらない新幹線、どれくらい利用している? 開業3年「西九州新幹線」の通信簿

JR九州は、開業から3年が経過した西九州新幹線の利用状況を発表しました。

累計利用者数は758万人に

 JR九州は2025年9月25日、西九州新幹線の開業から3年間の利用状況を発表しました。

Large 20250927 01

拡大画像

西九州新幹線(画像:写真AC)

 西九州新幹線は武雄温泉~長崎間およそ66kmを結んでおり、現状、他の新幹線との接続が無い「日本一短い新幹線」です。武雄温泉駅では在来線特急との対面乗り換えを可能にして、乗り継ぎに便宜を図っています。

2022年9月23日の開業以来、累計利用者数は約758万人、1日平均では約6900人となりました。

 開業3年目(2024年9月23日~2025年9月22日)の利用者数は262万4000人で、1日平均は約7200人。前年からは103%に増加し、開業前の2018年度における特急「かもめ」(諫早~長崎)の利用水準と比べても111%となっています。

 ちなみに、比較として北海道新幹線(新青森―新函館北斗)の利用者数を見ると、2025年5~7月の3か月では1日平均5000人前後で推移しています。

 西九州新幹線は、月別の利用状況を見ると、2025年7月23日からの1か月を除き、すべての月で前年を上回りました。最多では前年同月比108%を記録。開業前(2018年度の特急「かもめ」)との比較でも概ね110%前後で推移し、一部の月では120%を超える伸びを示しています。

 また、JR九州が販売する九州新幹線・西九州新幹線の自由席に乗車可能な定期券「新幹線エクセルパス」の利用者は、2025年8月末時点で692人となり、2022年9月末時点から471人増加しました。諫早~長崎間、新大村~長崎間、武雄温泉~長崎間では、それぞれ100人を超える利用者がいるということです。

【堅実に成長?】これが西九州新幹線の利用状況です(画像)

最新記事

コメント