片翼喪失でも生還可能 人工知能で「落ちない飛行機」実現なるか

一般的な技量のパイロットでも どうやって?

「耐故障飛行制御システム」のカギは「人工知能」にあります。

 同システムは、飛行機のコンピューターに人間の脳の働きを模した、「ニューラルネットワーク」と呼ばれる人工知能ソフトウェアを搭載。この人工知能は主翼の破損など、重大な故障が生じた場合の空力的な変化を「学習」することができます。

 そしてこの人工知能は、飛行機を操縦するための舵である「補助翼(左右の傾きを制御)」「方向舵(左右水平方向を制御)」「昇降舵(機首の上下を制御)」を動かすことが可能です。飛行機が飛行中に安定性を失った場合、人工知能がこれを補うようにそれぞれの舵を動かし、自動的に元の安定した状態へと復帰させます。

 また、人間のパイロットが操縦桿などを通じ、不安定な状態にある機を操縦しようとした場合にも、パイロットの意思どおりに機体が動くよう人工知能が微妙なアシストを加え、通常時と変わらない容易な操縦を実現します。これにより、一般的な技量のパイロットが前述した片翼を失うような事故に遭遇しても、無事に着陸できるようにするのです。

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コメント

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2件のコメント

  1. 自動運転で『魂の駆動体』が、アビオニクスの発展で『戦闘妖精・雪風』が、それぞれ実現化するのか。

  2. 今から発表してはいけない気がする。
    ある程度、実用化の目処が経ってから
    発表すべきですね。
    また、ブラックボックス化も必要です。

    でないと、他国に狙われる事になるでしょう。
    また、某友好国より邪魔されるでしょうね。