西武鉄道「野球ダイヤ」の裏側を披露! 「冷静に考えてすごい」単線で3万人をどうやって運ぶのか? 動画公開
西武鉄道は2025年10月2日に公式YouTubeで“野球ダイヤ”の裏側を公開。大きな反響を呼んでいます。
“野球ダイヤ”のためだけのホームも
さらに、運行パターンの確定とともに、乗務員にはその日の仕業票が配布されます。運転士と車掌には、西武球場前駅を発車する際の速度や、池袋駅到着時のドア扱いについて入念な確認が行われます。

多くの観客を乗せた1本目の臨時列車「急行 池袋行き」は21時17分に発車。続いて通常ダイヤと並行して、2本目の「急行 池袋行き」および臨時特急「スタジアムエクスプレス」が、約15分間に次々と出発していきます。
「野球ダイヤ」で運行されるこれらの列車は、西武球場前駅の臨時ホームである3~6番線から発車し、3本が出た時点で臨時ホームは閉鎖。2番線から発車する最後の臨時列車「快速 池袋行き」をもって、この日の「野球ダイヤ」はすべて終了しました。応援に駆け付けた各駅の助勤駅員は点呼を終え、この日の業務を終えます。
西武狭山線は全線単線で、列車交換が可能なのは西武球場前駅の隣の下山口駅のみです。限られた線路条件のなかで、こうしたスムーズな臨時運行を実現する西武鉄道の姿に、YouTubeやX(旧Twitter)では「すごい!」「こんな裏側があったなんて」といった称賛の声が多数寄せられています。特に、普段からベルーナドームに足を運ぶ観客にとってはおなじみの光景ですが、「冷静に考えると、試合終了後にダイヤを決めて全線が連動して動いているのは本当にすごい」と、改めてその運行体制に驚く声も見られました。
また、「西武時刻表が冊子だった時代には、平日ナイター・土休日デーゲーム・土休日ナイターの大まかなパターンダイヤが掲載されていた」と、かつてを懐かしむコメントも。
なお、動画内では触れられていませんが、多摩湖駅方面を結ぶ西武山口線(レオライナー)も、通常の平日夜は20~30分間隔のところ、野球開催日は約10分間隔の特別ダイヤで運行されています。
このほか西武鉄道では、「野球ダイヤ」のほかにも、秋の入間基地航空祭など、沿線イベントに合わせた臨時ダイヤを作成しているそうです。
球場が開場した40年前からやってますよ。
大阪万博アクセスの計画は西武に頼めばよかったのに。